電話加入権廃止を答申

http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20041020k0000m020114000c.html
予想通りというか何というか、もちろんNTTは返金になど応じない様子。
けど記事によると限りなく債権に近いっぽいんですが。どうするんかね。
加入権売買で生計立てている質屋とかはもう大変ですな。

台風ですが行ってきました

東京からお客様がいらっしゃるのでその応対のためしかたなく上洛。行きの自転車で傘が破壊されました。
なんとか電車は止まらなかった模様。
2時間程度の滞在でしたが、かなり疲れました。ふぅ。

JASRACの「CCCD廃止の流れに疑問」に対する意見

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/10/18/5029.html
↑の記事、やはり反響は高いようで、注目URLに入ってますね。
id:horifura_gt:20041019#p3さんがミュージシャンの立場から意見を述べられています。
日本ではJASRACがあるお陰で楽曲の権利者にいちいち許諾を取る必要はなく、JASRACにさえ金を払えば、誰でも利用することが出来ます。これはある楽曲を利用したい人は言うに及ばず、権利者も委託さえすれば代わりに著作権料徴収を代行してくれるので、双方にとって好都合です。そういう意味ではJASRACの音楽文化発展に対する功績というのは非常に大きかったです。多くの意見はこの事実を無視していることが多いので、なかなか貴重な意見だと思いました。
さて、ミュージシャンの立場から見れば、レコード会社のCCCD廃止に疑問を抱いても仕方がないと思います。horifura_gtさんの仰るとおり、「著作権者の利益を違法コピー等から保護すべく」CCCDを採用したのに、「ユーザーにも著作権意識が高まったから」などという建前見え見えの理由で撤回されては、苦渋の選択でCCCDで発売せざるを得なかったミュージシャンが、CCCD廃止に疑問を感じたとしても、無理もありません。
ただ、SMEは(おそらくネット認証システムとの兼ね合いで)全廃ということになりましたが、エイベックスは「現場の判断」に任されることになったので、今後エイベックスから発売されるCCCDが減るかどうかで、今回の2社の決定が多くのミュージシャンに対して歓迎されたか否かが分かると思います。個人的には、CDプレーヤーへの悪影響、音質低下など重大な問題があったCCCDですから、諸手を挙げてCCCD導入賛成というアーティストは少なく、「レコード会社の姿勢に疑問は感じるが、CCCDが回避できたので歓迎」というアーティストが多いような気がします。


ところで、意見の中で(誤解のないよう該当部分を全文引用します)

また、JASRACには自らの主張した制度を強行できる法的権力はありません。
昨日の記事では、音楽著作権管理団体の代表として、意見を述べているに過ぎません。
JASRACが述べている意見を採用するか否かを決定するのは、法務省文部科学省とレコード会社です。
利用者の事も考えろ!」と言うのであれば、まずは文部科学省パブリックコメントにでも意見したら良いと思います。
ですから、当該記事についてそもそも「JASRACがどうこう」言うのは、本来筋違いだと思います。

と述べられていますが、これには異議を唱えたいと思います。
JASRAC文化庁天下り組織の一つであり、確かに制度を作るほどの法的権力はありませんが、いわゆる権利団体として、かなりの「意見の圧力」を持っています。そして著作権というのは政治家にとって「票にならない」分野*1ですから、JASRACのように発言力の大きい所の意見が通りやすいのは確かでしょう。
ですから「JASRACに文句言うのが筋違い」というのは少し言い過ぎだと思います。消費者の権利を制限しようと言っている人々に対して、消費者が批判を行うのは当然のことなのですから。
ただ、ブログでJASRACに文句たれてるよりかは、パブリックコメントへ意見する方がずっと効果的であるというのは確かですがね。

*1:先般の著作権法改正で、全会一致で可決されたことを見れば明らかですね