transkrypt
http://www.transkrypt.de/
▲MyFonts経由でフォントを販売しているファウンドリーの一つ。ドイツ語サイトだが、英語によるサポートも多少ある。
サイトでは『Elemenz』(Mac版のみ)と『Alphabutts』という2つのフリーフォントが配布されており、どちらもパーツの組み合わせでデザインに変化をつけられる、ユニークな作品
※現在、PC版TTのアーカイブには誤って別のフォントが収録されている?
ざんす、ざんす、散財す
今年も夏のバーゲンの時期がやってきた。
定期的にセールが行われるCHANK FONTSも、ほとんどの単品フォントを7月4日にちなんで?$4.00で販売するという太っ腹ぶりを見せている。ただし昨年のように1か月間ではなく、7/8までと短いので要注意。
また中には、過去のセールで$4.00以下になったことのあるフォントもあるため、なるべく新作を買った方がお得かもしれない。
CHANKの値引き率には及ばないが、MyFontsでも30〜50%オフセールを行うファウンドリー(≒個人運営など、中小規模のメーカー)が増加中である。大手メーカーの製品のようにソフトにバンドルされることもない、それらを安くゲットする貴重な機会といえる。
例え有料フォントに興味がなくても、CHANKでは新作フリーフォント『Fowl Play』が登場しているので寄っておくのが吉。今年の1月に記録した『Fleur de Wee』と同じ作者によるdingbatで、今回は鳥と羽根などのシルエットを集めている。
他には、MyFontsに加入しているファウンドリーの本家サイトを訪ねてみるのもいいかもしれない。ごくたまに、下のtranskryptのような拾い物に出会えることもあるからだ。
どーにか こーにか
忙しさのあまり2ヶ月ほど放置してしまったが、その間に当ダイアリーは3年目に突入していた。2年やっても半年分に満たない更新回数には、もう笑うしかない。
下にも書いたが5月から、首を長くして待ち望んでいたモトヤ『バーチ』ファミリーの販売が始まっている。今回はその嬉しさをエネルギーにして、どうにか更新できた。
■Fontlab、MacromediaからFontographerのライセンス(販売および開発)を取得
■関連記事
今年4月にMacromediaがAdobeに買収されたことにより、同社のツールを取り巻く環境にも変化が。
Fontlabは、簡易版〜プロ仕様まで複数のフォント作成ツールや変換ツールを開発しているメーカー。ただ、Fontographer日本語版のサポートについては不明
■モトヤの『バーチ』がついにファミリーで登場
自分も早速購入した、モトヤオリジナルのポップ系書体。7/31まで20%OFFだが、お試し版で様子見という手もあり
■Larabie Fontsのフリーフォントが全てMyFontsに収容・管理されることに
フォントジャンキーにとって、残念なニュース。これまでハイクオリティなフリーフォントを気軽にDLできていたのが、毎回購入手続き(OpenType版以外は無料だが)を取らないと手に入らなくなってしまった。
閲覧方法の充実や、移管後に配布再開されたフォントの存在など利点もあるが……
PRAETORIUM(BLAMBOT Comic Fonts)/Instant Tunes(Larabie Fonts)
CA Dater/CA Fusion/CA Scribb(Cape-Arcona)
Plymdale(ソメシンズドットコム)/COM4t Sans Medium(COM4t)
MAMICHAN(ニ遊間併殺コンビ)
Sakura Valuation Stamp/昭和ノスタルジイ(||| 月明かりの森工房 |||)※リンクウェア
『Sakura Valuation Stamp』は【たいへんよくできました】スタンプ風dingbat。
また、FONT PARTY収録の『<STRAWBERRY>』がフリー化
じゃぽねすく(あくび印)
可愛い筆文字風の2バイトフォント。ひらがなと英数字、年賀状向きの漢字と記号も収録
Blackoninaut(ÆNIGMA GAMES & FONTS)
エニグマ的アレンジをきかせた、ブラックレターの進化系
steel_boy/manzyu(ゴマライスフォント)
S−SERIESフォントが改名&移転。過去作品もいずれアップされるとのこと
Ghastly Panic/Gypsy Curse/Kreepy Krawly(Sinister Visions)
近頃更新ペースが上がり、要注目のホラーフォントサイト。『Cenobyte』で知られている
■期間限定配布
Melbourne(SoftMaker)※リンクウェア
pcLewis(pcCrafter)※インストーラ形式・要メアド登録
Apostate Cancer(Cumberland)
うづきの法則
2005年4月のフォント関係では、毎年恒例のエイプリルフールイベントからPENCK事件に至るまで、さまざまな出来事があった。
前者は小ネタにまとめるとして、後者は既に多くのサイトで語り尽くされた感があり特に異論はない。しいて言えば、フリーフォントが焦点となった国内ニュースとして過去最大ではないかということが興味深い。
■P22において、フリーフォントの入手経路が変更される
過去に記録したP22のフリーフォントページが、メーリングリストに参加することで案内される方式に変更。新たなフォントも加わっている
■フリーフォント紹介を中心としたブログFontleechが登場
これまで海外にはありそうでなかった、フリーフォントに特化したフォントブログ。まだ当ダイアリーで記録できていないサイトもいくつか載っている。またサイト紹介以外に、週末には一つのテーマに沿った意見募集を行うなど、工夫も見られる。
ただ、オリジナルと二次配布が区別できていない参加者の存在や管理人の知識面について、やや心配な部分もあり
【小ネタ】2005年度エイプリルフールイベントまとめ
Letterhead Fonts……昨年同様、トップページがジョーク記事で埋められたSloofLirpa Fontsに差し替えられる
Scriptorium……恒例のジョークフォントではなく、正規フォント『Abdiel』のデモ版がジョーク(開くと大きなインク染みが!)というもの。気付かなかった人も多くいた模様
あくび印……熊猫海賊団に占領されたという名目で、全ての期間限定フォントがDL可能に
Disco Deck/Toon Town Industrial(Iconian Fonts)
Vigilance/Wager/Snailets(ÆNIGMA GAMES & FONTS)
Sayso Chic(Larabie Fonts)/Chilluns(Frogii's Fonts)
SEVEN MONKEY FURY(BLAMBOT Comic Fonts)
Don Semiformal/Essene Dingbats/Fabulous Prizes(Harold's Fonts)
Marble Days(Setyのたわしない果てごと)/BM emblem-A10(BitmapMania)
こっそりフォント ころたん*(すずとこんぺいとう)
JournalingHand(Scrapadelic)
ScrapadelicはTypadelic Fontsの姉妹サイト。
本家が改装中のためか、手書き風フォントの新作『JournalingHand』はこちらでのみ公開中
FonTok(CHANK FONTS)
タイ文字風欧文フォント。同系の作品はこちらの『Farang』などもあり
Karmaflage(kennmunk.com)
久々のフリーフォント新作は、オリジナルパターンを作るためのdingbat
Pony-Hiragana/Pony-Katakana(Third Entertainment)
キュートな新作を続々と公開し快進撃中のサイトより、人気フォント『Pony』のひらがな・カタカナ版が登場
OIOI/AIR(ニ遊間併殺コンビ)
こちらも近頃は毎月新作が出るので注目。『AIR』は飛行機の尾翼がモチーフになっている
AK-Shanghai1930(あくび印)
タイプライター風の欧文フォント
ICHIGORegular/ICHIGOCharacter(FLOP DESIGN)
ぷっくりとした文字と、苺をモチーフにした可愛いdingbat
■期間限定配布
Special Edition 6他(dincTYPE)※不定期で配布終了
Arnhem Bold(FontShop Free Fonts)※不定期で配布終了
PC Simplicitee(pcCrafter)※インストーラ形式・要メアド登録
O710-Deco-Regular(SoftMaker)※リンクウェア
Bydee Man(Cumberland)
そこにフォントがあるからだ
フリーフォントは新作が充実しているため、ここでは先月に続いて有料フォントを取り上げてみる。
世界平和とフォントという高尚なテーマに挑んだ?前回とは打って変わり、フォントジャンキーならではのお馬鹿なエピソード付きである。
自分のような、マニアに属する生き物は大概【限定】の二文字に弱い。興味を持つ分野の品物──つまりフォントに、大して惹かれないものがあったとして。その入手に制限が加わると、魅力がアップするのである。
さてそういった限定モノの一つに、プロバイダのサンリオウェーブ内にあるフォントがあった。サンリオウェーブに加入すれば無料、もしくはniftyのIDがあれば1書体210〜315円で入手できる会員限定フォントである(▼画像参照)。
同プロバイダはサンリオの系列会社で、それらはキャラクターのフォントとしては珍しい、メーカー公式のものということになる。
自分は特にハローキティやバッドばつ丸のファンではないが、レア度が高いという点で以前から気になっていた。しかしさすがに、フォント目的で使いもしないプロバイダに加入するのはどうか、と思いとどまっていたのである。
ところがこの度事情により、長年使ってきた某プロバイダを解約することになった。唯一のプロバイダメールアドレスを失うにあたり、自分が早速取った行動は言うまでもない。
……そうして手に入れたものは念願のフォントと、【ユーザー名@kitty.sanrio.ne.jp】(@nifty.comも使用可)。いい大人には恥ずかしいメアドだが、マイナーなドメインだけにスパムメールも少なく、意外に使えるかもしれない。
Rebus Font(Harold's Fonts)
rebus=判じ物を指すそうで。絵ときクイズを作るのに向いたdingbat、といったところだろうか
Law & Order(Iconian Fonts)
その名の通り、法と秩序に関するdingbat。アメリカ国旗や天秤の絵などもあり
BD Polo(BURO DESTRUCT)
文字の端にドットのついた、手書き風フォント。スクラップブッキングや、カントリー調のデザインにも向いている
Konfekt(11-D productions)
ポップな雰囲気の新作グラフィティフォント
SPECTRE VERDE BB(BLAMBOT Comic Fonts)
Kingthings Versalis/Kingthings Pique'n'meex/Kingthings Linear K(Kingthings)
Janken(ÆNIGMA GAMES & FONTS)
Biometric Joe/Bramalea Beauty(Larabie Fonts)
Symmetric Things 2(Fonts&Things)/S_Series0018(S-SERIES)
SOCCER II/CARDEW 3・4(ソメシンズドットコム)
Expressway Regular(Typodermic)※レギュラーのみフリー
■期間限定配布
昨年3月公開の『AK-My Prince』同様、某人気漫画のキャラクターの誕生日を祝って作られたフォント。3/31までの限定配布
GreenbriarSE(FontShop Free Fonts)※不定期で配布終了
今回のフリーフォントは、INDIE FONTSにも載っているAltered Ego Fontsからの提供
Idiot Wind/Strike Lucky(dincTYPE)※不定期で配布終了
PC BubbleDot(pcCrafter)※インストーラ形式・要メアド登録
ParkAvenue(SoftMaker)※リンクウェア
Temphis Dirty(Cumberland)
世界に一つだけの花
まずいことに、約3回分もの情報をため込んでしまった。全て有料フォントに関する内容だが、配布形態が特殊という点で共通している。
この先レアなものになる可能性は大きく、謎のフォントとして埋もれてしまいかねない。本日はそのうちの一つ、チャリティフォントについて記録しておこうと思う。
2月の下旬、フォント販売サイトの定番・MyFontsにdingbat『Fleurons Of Hope』が追加された。制作元はFont Aid。
このFont Aidとはデザイナー有志が提供・あるいは合作したフォントを販売し、その収入をボランティア団体に寄付する期間限定プロジェクトを指す。過去にも2度行われているが、今回のFont Aid IIIは昨年暮れに起きたインド洋津波(英語でもTsunami)の被災者支援が主目的となっている。
フォント自体は、世界中から寄せられた400以上ものFleurons=花のシンボルを集めたdingbat。今回の企画のために作られた完全オリジナルで、参加者リストには有名フォントデザイナーの名もある。気になるお値段は$20だが、購入時に任意で寄付金も追加できるようになっていた。
寄付や募金に抵抗のある人でも、こういった形でなら参加しやすいのではないだろうか。フォント好きならなおさらであるし、チャリティグッズとして見ても一生使える優れものだ。
Knitfont(OFG H&D)
作者もハマっているという、編み物風のデザインフォント
Astro 3.0/Poco/Bobo(Maniackers Design)
今回は何と、【FONT MANIA(フォントマニア (MdN books))】収録のフォントまでもがフリー化。
カールの入ったサイケ風フォント『Bobo』などは今後、人気が出そうな予感
Loop/Panda(ニ遊間併殺コンビ)
ハートのdingbat配布で知られつつあるサイトの新作。
【ダウンロードしたら、ゲストブックへ一言お願いします。】とのこと
Futurex Grunge/Xeppelin/Extechchop(Iconian Fonts)
『Xeppelin』は飛行船の絵を集めたdingbat。
ちょうどツェッペリン(NT)号が76年ぶりに日本上空を飛行したこともあり、ある意味タイムリー
Kakato(KINEMA MOON Graphics)
オリンポスへのイメージをフォント化したという新作。高潔な雰囲気
Stentiga(Larabie Fonts)/Grids n Things(Fonts&Things)
Syracuse/Dented(ÆNIGMA GAMES & FONTS)
Humboldt Fraktur Regular(Dieter Steffmann @ typOasis)
BlaxBloxx他(Manfred Klein @ typOasis)
FAIRFAX3・4・6・8(ソメシンズドットコム)
■期間限定配布
Helium(SoftMaker)※リンクウェア
PC Scrawled Delight(pcCrafter)※インストーラ形式・要メアド登録
Boxer/Seven/UnTrue他(dincTYPE)※不定期で配布終了
FF Nexus Sans Bold(FontShop Free Fonts)※不定期で配布終了
あんなにいい書だったのに
まだ店頭で現物を確認していないのだが、【INDIE FONTS】の日本語版が2冊同時に発売されたようだ。
この2冊については原書を持っており、日本から(安く)入手するにはそれなりの苦労があった。その顛末を過去日記に入れるつもりで、まとめつつあったのだが……アップ前に国内発売されてしまい、結構なショックを受けている。
どういう書籍かというと、海外にある中小のフォントメーカーをピックアップし、それぞれが制作・販売しているフォントの見本をたっぷりと載せているカタログである。日本発の書籍では、MdNの【デザイナーズ・フォントカタログ692】が印象として近いだろうか。
同時発売だと2冊の違いはわかりづらいかもしれないが、原書の2は1(2002年刊行)の約1年後に登場している。要するに比較的古参かつ定番をおさえた1が好評だったために、より新しめのところを中心に集めた2が生まれたという訳だ。
かつて日本では、海外のデザイナーズフォントといっても御三家=Emigre・GarageFonts・T26クラスの情報が中心で、それ以外の紹介記事はデザイン雑誌で軽く組まれる程度にしか見かけなかった。一般人には海外のフォントデザイナーというと、むしろフリーフォントの作者の方が知られているかもしれないような状況。上にはショックだと書いたものの、INDIE FONTSのような書籍が日本で普通に入手できる世の中になったということは、フォント流通?的にはかなりの進歩だと感じる。
ちなみに、付属しているボーナスフォントにはオンラインで無料配布されているものも多く、残念ながら旨味は少ない。しかしフォントジャンキーにとっては眺めているだけでゴハン3杯はいける内容、2冊とも重版になるまで売れていただきたいものだ。
FFF Spacedust(Fonts For Flash)
※要登録・リンクウェア・商用利用の場合は有料
ZeitGeisterbahn他(Manfred Klein @ typOasis)
『ZeitGeisterbahn』はカールの入った手書き風フォント
THE BIRDS(Harold's Fonts)
ヒッチコックの映画・鳥のオープニングのイメージをフォント化したもの
Ukulele(UKULELE MEOWTH)※商用利用は不可
おそらく世界初と思われる、ウクレレのシルエットを集めたdingbat。楽器には詳しくないが、見比べるだけでも楽しい
Sorbet(iAi-jp)
(近作はそうでもないが)和風フォントといえば、このサイト。サイトデザインも和の雰囲気たっぷり
DogEatDog/45他(dincTYPE)※不定期で配布終了