伊坂幸太郎『陽気なギャングが地球を回す』読了。

陽気なギャングが地球を回す (ノン・ノベル)

陽気なギャングが地球を回す (ノン・ノベル)

ははー、これは面白い。わかりやすい伏線がいいですね。それぞれのキャラも立っていてよし。

西尾維新『刀語 第四話 薄刀・針』読了。

刀語 第四話 薄刀・針 (講談社BOX)

刀語 第四話 薄刀・針 (講談社BOX)

前言撤回。楽しみ方やっぱわかんない。鎖骨モエスwwとか姉ちゃんツヨスwwとかちょww錆白兵wwとか云ってお気楽に楽しむのが正しいのか。メタなツッコミとかがどうも厭だな。「一度限りの禁じ手」たるこのネタは全然許せると云うか大歓迎なんだけどな。

獅子宮敏彦『砂楼に登りし者たち』読了。

砂楼に登りし者たち (ミステリ・フロンティア)

砂楼に登りし者たち (ミステリ・フロンティア)

バカっぽいトリックがなかなかよかった。何となく読みにくい文章が難といえば難。
第三話「大和幻争伝」でいきなり山田風太郎忍法帖になって一番読んでて楽しかった。女版九十九十九(ただしエロ)みたいのが出てきて笑える。

伊井直行『愛と癒しと殺人に欠けた小説集』

愛と癒しと殺人に欠けた小説集

愛と癒しと殺人に欠けた小説集

うわーナニコレ面白い。終わり方と視点の自由さが衝撃的。
「ヌード・マン」ラストがびっくりするほど変。
「掌」やはり終わり方が凄すぎる。
「ローマの犬」子供視点ではないのに、三人称が「お父さん」とか「お母さん」というだけで非常に奇妙な味わいがある。
「スキーに行こう」脚色を加えないで書くことを主眼に置いたらしいが、これ好きだなあ。
「微笑む女」ほんのちょっぴり幻想的。
「えりの恋人」文体の到達点だってのはまったくわからなかったが、とりあえず色々とむかつかされたのは確かだ。