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『厭な物語』続報

『厭な物語』出た。今回は裏表紙を↓。

「あなたの心を浄化します。たぶん」か、そうこの〈たぶん〉が大事。早速全篇読んだが、おいらはやっぱり浄化されない、基本ヘタレだからイヤな話ってやっぱりダメ。だからケッチャムとか平山夢明とかもう苦手。今回の中で個人的に一番イヤなのはローレンス・ブロック「言えないわけ」だな、なんかケッチャムの最悪時の筆を思わせて。あーやだやだ忘れたい。一方でハイスミス「すっぽん」とかは割と好き。ほらすっぽんなんてどっかユーモラスじゃん(かな?)。ジャクスンの名作「くじ」やランズデールのアレなんかもなぜか割と平気。なんかほら、アメ公どもの突き抜けすぎた脳天気さにどっか可笑し味があるじゃん(かな?)。千街晶之氏の解説はイヤミスの提唱者霜月蒼氏の名前と引用を紹介してて流石抜かりなし。あと京極夏彦『厭な小説』文庫化とあったのでそれも即入手してきた。そしたらそちらの北原尚彦氏の解説がまたイヤミス紹介のオンパレードで参った。それはそうと…
























…こんな時間に誰か来たよ? また隣の部屋のエロ女だな、しょーがねーなまた相手してやっか。どれどれ今開けてやるから待ってろよ…
















(※↑下段は勿論創作です、念のため)

『ストロベリーナイト』

ストロベリーナイトインビジブルレイン〉』2/4於池袋HUMAXシネマズ。
http://www.strawberrynight-movie.jp/index.html
(↓パンフ)

龍居由佳里って『いら夏』もだったのか。






いいよねー田中哲司







ヒント苺オーレ。






なんてことは兎も角、牧田に大沢たかおキャスティングしたのは「『仁』などで善人イメージのついてるところに悪役やらせたら」って発想だったらしいが、でも個人的には大沢って『美しい人』(99)での村雨役のせいか逆に悪役イメージのほうが強い。尤も牧田は「やむなく悪の道に」ってところがあるが村雨は根っからのワルって設定だった。







































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『監禁探偵2』

日付が前後しますが、厭な物語つながり?ってわけでもないですが我孫子武丸さんからいただいた『監禁探偵2 狙われた病室』 (マンサンコミックス 画・西崎泰正)。

ここ→http://d.hatena.ne.jp/natsukikenji/20120202で採りあげたシリーズの2作目ですが、今度の監禁?場所はなんと病院。厭ですねーイヤミス心くすぐられますねー。でその期待を裏切らず厭な展開をしていきます。日本のケッチャムといわれる?我孫子さんの原作ですから安心して大丈夫です。


ところで写真の帯にあるようになんと『監禁探偵』映画化されるそうです!
http://kankintantei.com/
主演は『純と愛』でブレイク中の夏菜と友和百恵夫妻の次男三浦貴大。こりゃかなり期待できそう。でも個人的にはいっそテレビで連ドラやってほしいよね、監督の及川拓郎って人も元々はTVCM出身みたいだし。でも我孫子さんがダメっていうかな、テレビドラマ嫌いらしいから…
監禁探偵2 ~狙われた病室~ (マンサンコミックス)
というわけでどうもありがとうございました!




























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『悪魔のようなあいつ』続

積雪に些かの懸念ありて25日早朝に帰岡せしも、屋根・家周りともにさほどのことなく安堵す。市内でも比較的少ない方面なればなり(そもそもさあらざれば冬場の長期不在は不可なり)。昨日27には遅い年始のためバスにて栃尾に赴きしが、彼の地は流石に多し。町場・郊外でも既に雪降ろし2回3回はざらなり。山添いでは悠にその倍以上ならん(そちら方面の親類にはバス本数少なく断念す)。斯様なるとき自家用車なしは不便なれど、もとよりそは承知の上なり。29日深夜発の便にて再上京の予定。


閑話休題、このあたり→http://d.hatena.ne.jp/natsukikenji/20121216 http://d.hatena.ne.jp/natsukikenji/20121219にて触れし『悪魔のようなあいつ』DVDの未見1巻を帰宅の機に視聴せり。但し入手しおるDVDは全9巻中8巻までなるゆえ、残る1巻は後日入手の機を得しときにならざるをえず。
後半の最ポイントはニヒル派怪優細川俊之の赤子を負いたる悪役中国人を措いてなし。赤子を負いしままにての女人絞殺は若山富三郎の茶の間での銃撃戦と並ぶ抱腹シーンなり。全篇を通じての最注目はやはり沢田研二藤竜也荒木一郎のメイン3♂キャラの愛憎入り乱れる複雑怪奇なる絡み具合なり。とくに藤演ずるクラブ〈日蝕〉社長の低めにかけしサングラスの陰の眼を剥きての可門良(沢田)への〈愛〉の熱演は鬼気迫るものなり──迫りすぎて苦笑を誘いしもままあれど。



ついでにはあらざれど、細川俊之に関し忘れがたきは中村晃子との異色デュエット曲「あまい囁き」↓(嘗てここhttp://d.hatena.ne.jp/natsukikenji/20090902で採りあげしことあれど既に削除されたれば)。

この映像タイトルに「ご冥福を…」とあるは細川さん2011年に逝去されしがゆえなり、げに残念。






























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