<コンゴ>反政府組織が和平会談参加で合意

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081117-00000083-mai-int

 【ヨハネスブルク高尾具成】アフリカ中部コンゴ民主共和国(旧ザイール)の内戦で、国連特使のオバサンジョ前ナイジェリア大統領は16日、現地を訪れ、ツチ系反政府組織「人民防衛国民会議(CNDP)」指導者のヌクンダ将軍らと会談した。ロイター通信によると、ヌクンダ氏は国連主導の和平会談への参加で合意した。ただ、政府軍との戦闘は依然続いており、和平プロセスの前進にはなお曲折も予想される

 ヌクンダ氏は北キブ州ジョムバで行われたオバサンジョ氏との会談で、停戦の尊重▽難民・国内避難民への人道救援の確保▽国連の仲介による和平プロセス−−に同意。さらに、カビラ・コンゴ民主共和国大統領との直接対話を求めた模様だ。

 しかし、国連平和維持部隊・国連コンゴ監視団(MONUC)によると、この日も同州の州都ゴマ郊外で政府軍とCNDPの戦闘があった。

 今月7日には、潘基文(バンキムン)・国連事務総長主導の緊急会議がケニアの首都ナイロビで開催され、周辺国首脳らが出席。即時停戦を求める声明を出したが、散発的な戦闘はやんでいない。同国東部の戦闘では、これまでに約25万人が難民化している。

 CNDPは今年8月下旬、政府と各勢力が1月に合意した停戦協定を破棄。94年のルワンダ虐殺に関与した後、コンゴ民主共和国東部に逃げ込んだフツ系民兵らから、ツチ系住民を守ることを名目に戦闘を始めた。CNDPは10月末に停戦を宣言したが、政府軍支援の民兵組織が新たに戦闘に加わるなど混迷を深めている。

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停戦崩壊、民間人含む200人が死亡と コンゴ閣僚
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20081110/1226329764
に比べれば状況は良くなったのかもしれませんが、まだ油断できない感じですね。