そいとごえすの退避ブログ

2019-02-21 はてダから移転。

タワーPC、回復

結論

タワーPCが回復した。不具合の原因は1年前増設したメモリだった。わかってみればなんということもない。

試行錯誤の記録

前駆症状:ブラウザなどアプリが突然落ちる。いったん発生すると次々不可解な現象が起こり始める(軽いはずのアプリが起動できない、使い慣れたアプリが見たことのないエラーメッセージを出して死ぬ等)
ソフト的な不具合だと思っていたのだが、やがて致命的問題が発生し始める。

症状:突然リセットがかかる(データが飛ぶなど被害甚大)

処置と結果:(1) 電源ユニットを新品に交換したが改善せず。(2) マザーボード電解コンデンサを低ESRタイプに換装したが改善せず。

悪化コンデンサ換装後(全ケーブル取り外し&再接続後)、Hard Error でWindowsが起動しなくなった。

STOP: c0000139 Unknown Hard Error 
Unknown Hard Error 

FDD、CD-ROMを外すとSafeモードで立ち上がった。機器を再接続して再起動を繰り返すうちにWindows2000の起動に成功。突発リセットに関しては未解決。

以上が前回までのあらすじ。PCの自然治癒力に期待して寝たのだが、その後どうなったか。

症状:Windowsが立ち上がらない

再起動を繰り返しているとひょっこりSafeモードで起動できることもあるが、リセットをかけたり電源を落とすと再度Windowsを起動するためにはまた何度もリセットボタンを押さないといけない。

「Unknown Hard Error」以外に「IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL」エラーが出ることもある。同じエラーでもなぜかアドレスが違っている。

*** STOP: 0x0000000A (0xC0C1AE98,0x00000001,0x00000000,0x8044C67B)
IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL

*** Address 8044C67B base at 80400000, DataStamp 45ec3c8f - ntoskrnl.exe

*** STOP: 0x0000000A (0x0000002C,0x00000002,0x00000000,0x80441711)
IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL

*** Address 80441711 base at 80400000, DataStamp 45ec3c8f - ntoskrnl.exe

シャットダウンって何?

何度も再起動をかけているとたまにSafeモードで起動できる。そこから「スタート>シャットダウン>再起動」で再起動をかけると上記のエラーで止まるが、まれにWindows2000のデスクトップ画面が出る直前まで行く。その辺りでリセットがかかりフリダシに戻ル、だったのだがやがてリセット前に新たな警告が出るようになった。

システムのシャットダウン

 (×) 

「システムはシャットダウンされます。進行中の作業をすべ
て保存し、ログオフしてください。保存されていない情報
は失われます。シャットダウンは、\ によって開始されまし


     シャットダウンまで:  00:00:59

メッセージ
システム プロセス
'C:\WININT\system32\lsass.exe'は、状態コード
128 で突然終了しました。システムをシャットダウン
し、再起動します。


なんだこれは?

もがけば沈む底なし沼

これはもうWindowsを再インストールしてみるしかないと覚悟を決め、Safeモードで立ち上がった隙にC:ドライブにあるファイルを他ドライブに退避しようとコピーしている最中にリセットがかかってしまった。そして……。

*** STOP: 0x0000007B (0x82AD5B10,0xC0000032,0x00000000,0x00000000)
INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE

インアクセシブル・ブート・デバイス……

HDD壊れちった。(;_;)


対策:Windows2000の修復機能で修復

もうダメかと思ったが、「Windows2000の修復」(インストール用CDに入っている)であっけなく修復完了。
(「Windows2000の修復」で直せるかも? と思いつくまでが七転八倒だったのだが、そこは略す。)
さてしかし、HDDは修復できたが、依然として「Unknown Hard Error」、「IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL」と「謎のシャットダウン・メッセージ」が立ち塞がっていてWindowsが起動できない。

ウィルス?

シャットダウン・メッセージには「'C:\WININT\system32\lsass.exe'は、状態コード128 で突然終了しました。」とある。
lsass.exe とはなんだ? ってことでノートPCでネット検索。2004年春に大流行したウィルスSasser に感染すると上記と同じ状態(強制シャットダウン)になるらしい。3年も前のウィルスに今頃感染するはずはないとは思うものの、藁をも掴む思いでSasser 駆除ツールSymantec w32.Sasser.Worm FixTool 1.0.4)をダウンロードし、フロッピー経由でタワーPCへ。
Safeモードで実行してみたところエラーが発生した。

drwtsn32.exe - アプリケーションエラー

 (×)  

"0x77fcb0c8"の命令が"0x0057205c"のメモリを参照しました。メモリ
が"written"になることはできませんでした。

プログラムを終了するには[OK]をクリックしてください



drwtsn32.exe - アプリケーションエラー

 (×)  

"0x77fcb8f1"の命令が"0xfffffff8"のメモリを参照しました。メモリ
が"read"になることはできませんでした。

プログラムを終了するには[OK]をクリックしてください


原因判明、解決

上記メッセージを眺めていてようやく不具合の原因に思い至った。メモリだ!!(たぶん)
1年前にバルク品の512MBを増設してあったのだが、それを外してみたところ、すんなりWindows2000が立ち上がった。
おまえか、おまえのせいだったのか。電源ユニットもコンデンサ換装も必要なかったのか。おまえをちょっと外してみるだけで問題解決したのか……。メモリなんて一度正常に動作すればよほどのことがないかぎり劣化するもんじゃないと思い込んでいた。不覚である。

かくして、タワーPCは記憶領域が1/3に減った状態で元気に動いている。とりあえず今のところは。