中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

過去10年で12%増、人口2億人目前へ

 ブラジル地理統計院がさきごろ公表した2010年度国勢調査で、ブラジルの人口は1億9073万2694人と分かりました。前回調査からの伸び率は12.3%で、前々回(15.6%)と比べると伸び率は鈍化しています。が、人口は確実に増えており、2億人への到達は時間の問題になってきました。
 性別の人口構成は男性9339万532人、女性9734万2162人で、それぞれ48.96%、51.04%の割合。女性100人に対して男性は95.9人でした。
 子供の数が減少しており、男女・年齢別に棒グラフで表した人口ピラミッドは釣り鐘型。1960年代は現在のアフリカ諸国同様、自然なピラミッド型でしたが、少子高齢化の様相を呈してきています。今後は壷型への移行が予想されます。

中西ブラジルの中規模都市がけん引

 地理統計院によれば、人口10万〜25万人の中規模都市の人口増加が現在の特徴。年率平均1.43%の伸び率で、全国平均(同0.9%)を上回っています。これらの都市は中西ブラジルに集中し、従来の海岸線だけでなく、内陸の都市部でも爆発的な増加が見られます。
 リオ州リオ・ダスオストラス市は、沖合油田開発の影響でほぼ4倍増。サンパウロ州バルビノ市は刑務所の収容人数が増え、ブラジル一の増加率199%を記録しています。農村部でも、ルーカス・ドリオ・ベルデ市(ゴイアス州)などは135%増でした。