大阪へ


用事があり昼から大阪へ。いやぁ疲れた。一応、今後の人生設計をする為に話を聞きに/話をしに行って来たのですが(ボカして書いてもしょうがないので、就活をしてきたと書いておこう。)、やはり年上の人と話すのは慣れないせいもあって聞きたい事の3分の1も聞けないですなぁ。まぁ、しょうがない。慣れよう。


神戸からの遠征の対価かどうか知りませんが、某企業の社長さんから、著作を無料でいただいてしまった。ラッキー。


話は変わるが、何でまた、僕は変な人に話しかけられ易いのだろう、と思った。


髪の毛ボサボサで、スーツよれよれ、大木凡人の様な眼鏡を架けた明らかに変わり者っぽい人に話しかけられた訳です今日。何でか知らないが、僕の腕を握りつつ「ねぇねぇ」と話し掛けてくるのですな。振り払うのも何なので、普通に接していたのですが、何だか奇妙な質問ばかり投げかけて来るし、中々腕から手を離さないし、どうもやり難かったわぁ。

結構、変人ぽい人に話しかけられたりするんです。なんかそういう人を引寄せるオーラが出てるのかしら、僕・・・だとしたら凄く悲しい・・・いや、そうでもないのかな・・・いやいや・・・んーーー。


関係ないけど、梅田で道に迷っている時に道を教えてくれた、BIG ISSUE売りのオジサンには助けられた。おかげ様でなんとか目的地に遅刻せずに辿り着けました。この場を借りて感謝。と、言うことで、感謝の意を込めてBIG ISSUEをヨイショしておこう。

BIG ISSUE

◆断りを入れておくと

別に、ホームレスの方の生活支援をしたいとか、特に雇用創出の問題に関心があるからBIG ISSUEの事を記しておきたい、という訳では無い。

BIG ISSUEというと、どうしても主にそういった側面から語られる事が多いのだけど、なんだか押し付けの善意のようで、僕はあまり好きじゃない。もっと分かり易く宣伝したら良いと思うのだ。


◆何が言いたいかというと、

つまり、面白いので買ってみてはいかが?という。


無論、社会活動(運動)としてのBIG ISSUEというのは、一考に価するし、評価出来る側面も十分にあると思う。しかし、そんなのは二の次で良い訳で、まずは雑誌として割合と面白い部分がある、という事を強調してみたいのだ。


◆どんな記事が書かれているか? というと


実は意外と記事に力が入っていたりするのだ。
例えば、ミッフィーちゃんが目印の今月号の記事を書き出してみると

などなど、今月号は映画監督へのインタビューが多いものの、実に興味深い内容が多いわけです。これはなにも、今月に限ったはなしでもなく。


◆これまでに載ってきた/これから載るであろう記事の内容について〜


 Big Issueではその時勢に合わせて、要注目すべき人物へのインタビューや、問題となっている(が中々表面化しない)社会現象について語った記事が載せられている。例えば、ファーストフード産業の今、とか、自分の「顔」とどう付き合うか?(醜形恐怖症の話、ユニークフェイスの話など。タトゥやピアッシングの話も載っていた。*1 )と、いったような記事が今までに掲載されてきている。


記事の内容から察せられるように、特に対象としている年齢は、10代後半〜30代くらいなのだと思う。こういった世代の人間が、問題を、問題であると認識すべく、ある種啓蒙的な意味も込めてこの雑誌は作られている、というような気もする。知らないで済ませて来た問題に気が付かされる、といったこともあるのだ。
まぁ、なにせ雑誌のタイトルからして「BIG ISSUE」ですから。
 しかし、だからといって文章の語り口は決して威圧的ではないし、「このままじゃ地球が破滅だ!!」みたいな、脅迫的な狂信的内容でもない。BIG ISSUEはあくまで親しみ易く、平易で、日常用語・日常感覚で話しかけてくる雑誌なのだ。
 それは同時にこうも言える。物足りない、と。

◆内容についての若干の不満


無論、そんなに紙幅が広い訳*2ではないから記事の濃さも比例して幾分薄くならざるを得ない。BIG ISSUEを読んだだけでは、例えばファーストフード産業の全貌を見ることは出来ない。なんというか、BIG ISSUEは社会問題への入門書のようなものなので、理解を進めるためには不十分なのだ。この物足りなさは何とかした方が良いとは思うけれど、しかし200円という値段、扱う内容の広範さ、などを加味すると中々難しいことなのかとも思う。これが今後の課題なんじゃないかなぁ。
 あと、年齢層を低く設定しすぎているような気もする。平日の日中に、街路を歩いているのは誰なのか?という事をもう一度考えなおし、その上で掲載記事を練り直してみてはどうだろうか、と思う。


っていう感じです。

なんだか、結局、お堅い感じの紹介になっちゃったんだけど(笑)、
もしこれを読んで興味をもった方がおられましたら、買ってみてはいかがでしょう。まぁ、そんなに損はしない?んじゃないかとも思います。

200円でつ。

BIG ISSUE JAPANのホームページ↓
http://www.bigissuejapan.com/index.html

*1:僕は安部公房の「顔」という小説が好きなんだけれど、公房の考えるところの「顔」の形相と、より現代的な意味の「顔」の形相について考えてみても面白いかもしれない。

*2:紙幅を肥やしているって言うの駄目だろうか?親父ギャグかしら