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今日は何の日

今日は「救急の日」だという認識を新たに持つようになった、この1年。
さすがに、というか何というか。家人が救急車で運ばれたり、
転院で送られたりしただけのことはある。
毎日病院に詰めていると、今日は救急車が多い日だなあとか、
あ、血液を運んでいる車が来ているとか、
ナースが、「先生は救急の応援に行っているから、病棟に戻ってくるのが
遅くなるから…云々」なんて連絡をくれたりとかで、
直接救急車に乗らなくても、それなりに影響は受ける。


去年までこの日は私にとっては、「救急の日」ではなかった。
友人の誕生日でもあり、「重陽節句」であり、
「菊花の契り」で有名な「雨月物語」を思い出させる
ロマンチックな日であったのだ。
(私は文学部出身の文学少女だったから)


それが、朝っぱらから、9/1に続いて防災訓練に関するニュース、
ドクターカーの話題、救急者が現場に着く時間が遅くなっている等
そういう話題に気を取られるようになったのだから、
実生活に即した「進歩」、があったのだとは言えるだろう。
最先端医療や日常の心構えからは、程遠い生活をしていた私を
お世話になっているブログが、地道に啓蒙してくれたお陰である。
何故ならば、そこに携わっている人間がどのように動き、何を考え、
日々どのように過ごしているかなど、知り合いでもいなければ
全く知るよしも無いからだ。


要は、身近に感じられるものでなければ関心は持てない。
平穏無事な日々が続けば、日常生活の中に隠れた危機感も
薄れるのかもしれない。(本当はその方がいいのだろうか?)
しかし、当面それはありえないことを知ってしまっている今となっては、
医療や看護、救急の話題から離れるわけにはいかないのだ。

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