Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

夏至の日

よく考えてみたら、夏至の日は南半球では冬至の日。
そんな当たり前のことも思いつかなかった。
昨年訪れたオーストラリアでは、真冬から春へ。
私たちは真夏から秋へと向かう。
いずれにせよ、もう真夏並に暑いし梅雨はどこへ行ったか。
そんな毎日なのだけれど。


  


冬至の模様は編み物。
でもフリース全盛の最近、手編みってなかなか見かけない。
というより、手編みは贅沢品。
冬の日の夜なべ仕事のイメージもなく、超高級な有閑者の趣味。
そんなイメージが定着している私の毎日。



15年前に結婚した時は、そう結婚式の前日は豪雨。
大丈夫なのかと思ったけれど、古来「雨降って地固まる」だから、
天候を気にしてもなあと思ったっけ。
だってジューン・ブライドが縁起が良いのは欧米の週間。
こんな梅雨時の結婚式、人が来ないの時期の客寄せに、
欧米の慣習を採り入れて式場が儲かる仕組みにしただけだ。
そんなふうに思って開き直ったりもしたし。


夏至の日。暦の上ではそうでも、そんな実感が持てないのが実情。
曇っていたら尚更。
日本の夏至は、冬至よりも実感が持てない。
日が長くなったなあとしみじみするのは7月の梅雨明け以降。
夏休みが待ち遠しい季節のころ、もしくは夏休み。
いまは、日が長いとそれだけ仕事しているようなそんな気持ちになる。


もしくは、明るいうちに帰れると、何だか罪悪感を抱いたりもする。
仕事病だ。
昔は、5時のサイレンや鐘が鳴り終わると
1時間以内に自転車を漕いで会社から帰ってくる父の帰宅が待ち遠しく、
外に遊びに行っても「5時までに帰ってくる」「6時からは夕食」が
当たり前の家に育ったはずなのになあ。


そんな時代は一生来ないんだろうか。
いやいや、後数年して退職したら。
いやいや、退職後も仕事をしなくては、暮らしてはいけない。
そんなことをあれこれ思いながら、グーグルの夏至。夏開きなのか、
海の波の漂うロゴを眺める。手袋を編んで貰った昔を思い出す。
夏至の裏は冬至? 夏至冬至は裏表。

もうすぐ夏至だ

もうすぐ夏至だ

フィンランド民謡の花束

フィンランド民謡の花束