大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ


雪がほとんど降らなくなった。まだ長靴は必要だけど、散歩が楽。
寝る前に水落ししなくていいし、洗濯の度にホースを
取り外さなくていいし、出かけるとき車の雪をどけなくていいし、
パジャマを2枚重ねしなくても、靴下を2枚はかなくても大丈夫。
すきま風を防ぐ為にあらゆる窓に張ってあったビニールを全部剥がす。


川の水かさが増して、家からローソンまでの間だけでも、
そこらじゅうにフキノトウが出ているのを見かける。
ガススタの廃墟からも、空気の悪い5号線の道ばたからも出ている。

一度行ってみたいと思ってた大沼ボウル(ボウリング場&レストラン)は、
ある日突然つぶれてしまった。

息子と散歩していると、善悪でなくただの現象として物を見る力
を養われる。

ある時まで私がそうしてきて、池澤夏樹さんの、
「大人として全てのことに意見を用意しておくべきだ」という言葉に
うろたえて、すこしずつ身につけてみた物差しを、
何にでもきっちりすぎる程意見をもっている夫の姿勢に影響されて、
すこしずつ積んでみた価値観を、崩してくれる気持ちよさ。
やっぱりまるは私の師匠だ。