Tomorrow Never Comes by Norma Cornett Marek

If I knew it would be the last time
that I'd see you fall asleep,
I would tuck you in more tightly,
and pray the Lord your soul to keep.
If I knew it would be the last time
that I'd see you walk out the door,
I would give you a hug and kiss,
and call you back for just one more.


If I knew it would be the last time
I'd hear your voice lifted up in praise,
I would tape each word and action, 
and play them back throughout my days.
If I knew it would be the last time,
I would spare an extra minute or two,
To stop and say “I love you,”
instead of assuming you know I do.


So just in case tomorrow never comes,
and today is all I get,
I'd like to say how much I love you,
and I hope we never will forget.
Tomorrow is not promised to anyone,
young or old alike,
And today may be the last chance
you get to hold your loved one tight.


So if you're waiting for tomorrow,
why not do it today?
For if tomorrow never comes,
you'll surely regret the day
That you didn't take that extra time
for a smile, a hug, or a kiss,
And you were too busy to grant someone,
what turned out to be their one last wish.


So hold your loved ones close today
and whisper in their ear
That you love them very much,
and you'll always hold them dear.
Take time to say "I'm sorry,"... "Please forgive me,"
... "thank you" or "it's okay".
And if tomorrow never comes,
you'll have no regrets about today.

がんばらない

失職、生きる力も消えた 「孤族の国」男たち―3

 クリスマスの夜。「温まってください」。浜松駅前で失業者らにスープを配った日系ブラジル人団体「エスペランサ(希望)」の河内オスバルドさん(58)は、失業者が自殺に追い込まれる日本が不思議でならない。ブラジルの10万人あたりの自殺率は日本の5分の1以下。「私たちは食べものと一緒に、声をかけて言葉を配る。助ける、助けられる、に遠慮はいらない


特集−孤族の国

 〈39歳、健康体であれば何か仕事はあるはずである〉

 「幅広く探してみる」と男性は保護を申請せず帰った。

・・・・・・

 弱い自分をさらけ出し、助けにすがってまで生きる。生き延びたとして、その先に希望があるのか――。電気が切れ、真っ暗な借家で煩悶(はんもん)するやせ細った39歳を想像した。

・・・・・・

 心配してたびたび様子を見にきていた家主、弁当を持たせた元同級生の母、生活保護の窓口……。すがってもいい、どこかで一言を絞り出してほしかった。

「イギリスでは妊婦は電車で席を譲ってもらえるし、駅の階段では通りすがりの人がベビーカーを運んでくれるそうです、うらやましいと思う反面、もしそんな環境にいたら、私は甘ったれた母親になっていたかもしれません。二人の幼児をつれて鉄道で帰省する時も、日本では誰も私を助けてはくれません。でもそうした中で、私は母親として、心身ともに強くなれた気がします。前向きに子育てをしていきたいと思います」
(読売新聞の投書を要約)

 前向き、ですか……。通りすがりの男性に「ベビーカーを階段の上まで運んでいただけませんか」と頼むのは、そんなに屈辱的な行為ですか。二人の幼子を抱えた女性にそう頼まれれば、たいていの男は協力してくれるはずですが、おそらくこのお母さんは頼んでみたことすらないのでしょう。
 日本人は基本的にコミュニケーションを嫌います。他人に何かを頼むという単純なコミュニケーションさえ恥だと考えます。その反面、誰かが場の空気を読んで、困っている自分を助けてくれないかな、と屈折した依存心を抱いています。でもそううまくはいきません。テレパシーができて、親切で、ヒマをもてあました超能力者が偶然通りかかる確率は限りなくゼロに近いのです。自分から頼みもしないで「他人は助けてくれない、世間の人は冷たい」と決めつけることで、人は自立の鬼になっていくのです。
・・・・・・
 お母さんが一人で余計な苦労まで背負い込むと、強くなるどころか、自立の鬼になってしまう危険があります。それによって損をするのはお子さんたちです。ここはひとつ、前向きな気持ちで他人に甘えてみましょう。
・・・・・・
 「自立している」人など、どこにもいやしません。世界中の誰もが誰かに依存して成り立っているのが現代社会です。他人に迷惑をかけずに生きることなどできません。自立の鬼は、自立という幻想を喰らって太る妖怪です、
 それじゃあ、なにもしなくていいのか、とはなりません。依存と努力の両立こそが大切ですが、やっかいなことに、日本人は努力も幻想にしてしまっているのです。「やればできる」と励ます人がその元凶です。やってもできない人の方が圧倒的に多いというのに、あまりにも無責任なことを言います。マライア・キャリーさんが大統領になって、「国民は全員、七オクターブ出せなければいけない」と命じてもムリというものです。自分ができても他人ができるとはかぎりません。
 「やればできる」は努力を勧めているようで、実は暗に結果を求めています。教育者たるもの、そんなウソを教えてはいけません。「できなくてもいいから、やってみろ、それでダメなら生活保護があるさ」と教えるのが、本物の教育者です。
反社会学講座」より

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パオロ マッツァリーノ Paolo Mazzarino

続・反社会学講座 (ちくま文庫) つっこみ力 (ちくま新書 645) 13歳からの反社会学 日本列島プチ改造論 コドモダマシ―ほろ苦教育劇場

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アザの除去手術


かん子さんのおでこには、生まれつき黒いアザがある。
2年前、これの除去手術を受けることにした。担当医(皮膚科部長)が、「このあざはレーザーでは除去できないから、外科手術をする」と言い、中々大がかりな手術の説明が始まった。

  • バルーン(水風船のようなもの)を額のアザの下に埋め込み(手術1回目)、月に数回通院して、そのバルーンに生理食塩水を注入し、少しずつ膨らましていく。目的は、皮膚を伸ばし、アザを切除した時に周辺部を縫合できるようにするため。
  • バルーンを入れる期間は、短くて三ヶ月、長くて五ヶ月程度。その間に、衝撃等でバルーンや皮膚が損傷すると、全部パー。
  • 十分にバルーンが膨らみ、皮膚が伸びたら、切除手術を行う(2回目)。

正直、ええっと思った。かん子さんは、保育園児なのだ。私は、会社員なのだ。月に数回休暇を取り、保育園では顔から転んだり、ご学友と激しく遊ばないように配慮し、2回の手術のため入院しなければならないのか、とがっくり来た。いったい自分はどんな簡単便利なものを期待していたんだ、と我が身の浅はかさを笑った。素人の悲しさ、否やのあろうはずもない。プロフェッショナルに全てお任せします、と同意書にサインをした。
手術が決まると、担当医が変わった。皮膚科部長が実際に手術をするんじゃない、ということをその時初めて知った。不安だったが、新担当医が記念撮影したいくらいの男前だったので、気分が明るくなった。個人的に彼をアンディと呼ぶ。
さて、入院の日がやってきた。水曜日に入院して、木曜日が手術の日。色々検査、採血、レントゲン、血圧、身長体重、お昼だおやつだ夕食だ。そこへ突然アンディがやってきた。何やら思案顔で、男前は眉根を寄せていてもステキどすなあ、などと親がアホなことを考えていると、突然「明日の手術、中止しませんか?」と言い出す。ビックリである。

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短評:酔いがさめたら、うちに帰ろう。

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アルコール依存症で離婚。10回の吐血。再飲酒。ついにアルコール病棟に入院することになった、元戦場カメラマンの「僕」。そこで出会った個性的な面々との生活が、僕を変えた。うちに帰りたい―。依存症を克服し、愛する元妻、子供たちとの時間を取り戻したが、そこには悲しい現実が…。笑って泣ける私小説

  • 「おサケについてのまじめな話」を読んだので、西原理恵子の元夫が書いたこちらも読んでみた。
  • 依存症患者本人が、体験を基に書いているだけあって、実際を知らぬ私としてもリアルに感じる描写の迫力がすごい。それに、面白い。

「内臓も血液データも、よく歩いていられるなと、不思議になるくらいボロボロです。」
……
手はぶるぶると震えているが、一杯、二杯とカップ酒を一気にあおると、指の震えも"ピタリ"と止まる。
それが毎朝、一番最初にする行為だった。
……
(入院した病棟で「火曜日はカレーの日」なのに、一人だけ全がゆで)
「あの、僕、カレーじゃないんですか」
「はい…。先生の指示が出ているものですから」
『カレー食わせろ』
と怒鳴りたかったが、あまりにも大人げないので、ここはひとつ我慢した。
……
精神科医との面談で)
「話は長くなるんですが…」
「どうぞ、ゆっくり」
「九州の鹿児島を取材旅行していたときに、妻から電話がありまして」
「それで」
「妻が電話口で、決意を感じさせる声で、『しばらく帰ってこないで』って言ったんです」
「うーん、こまったねえ」
「あの、先生、ちょっといいですか?」
「何ですか」
みのもんたに電話しているような気分になっているんですが」
「えっ、それは、ワハハッ。失礼しました。ちゃんと精神科医として聞いていますので」
……

  • また、依存症がもたらす、さまざまな症状の様子もおそろしく、*1青少年の課題図書にでもして、アルコールの脅威について広く教育するべきではないかと思った。何せ、病名や症状が出てくる出てくる。食道静脈瘤破裂、幻覚、譫妄、肝硬変、肺気胸(肺に穴が空いて、空気がもれている病気)、それに骨折。デカダンは命がけなのだ。やらない方がいい。
  • 本作は映画化されている。2010年12月4日公開予定。主演は浅野忠信永作博美

*1:飲む人は何をして飲むだろうし、これを読んで「こんな状態からも脱出できるんだ」「家族は優しくしてくれるんだ」と勘違いするかもしれないが

短評:アイの物語

私たちはみんな、フィクションから生まれた。


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内容紹介/Amazonより
人類が衰退し、マシンが君臨する未来。食糧を盗んで逃げる途中、僕は美しい女性型アンドロイドと出会う。戦いの末に捕えられた僕に、アイビスと名乗るそのアンドロイドは、ロボットや人工知能を題材にした6つの物語を、毎日読んで聞かせた。アイビスの真意は何か?なぜマシンは地球を支配するのか?彼女が語る7番目の物語に、僕の知らなかった真実は隠されていた―機械とヒトの新たな関係を描く、未来の千夜一夜物語

  • オムニバス形式で構成された中編小説。それぞれの短編は、単独で読んだならば、それなりの印象しか残らなかったかもしれないが、アイビスが語ることで、より強くインパクトを感じた。
  • 私はフィクションばかりを読んできた。「本当のこと」ではなく、「リアルに思えるストーリー」を重視している。事実じゃなくていい。説得力さえあれば。夢物語や絵空事に没頭する自分を、大人気なく思うこともある。それでも、私はフィクションの世界から離れられない。そんな私がこういう物語を読むと、もう励まされちゃって、ますます大人気なくなっちゃうね。
  • 物語の力を再考する一冊。詳しくは語るまい。読むべし。

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公式サイトより

*1に教えられて、始めました。写真を加工して投稿できるiPhoneアプリです。
無料アプリをダウンロードして、アカウントを登録したらスタート。スナップショットに数種のフィルターを掛けて、トイカメラっぽくイメージを変えることもできる。「写真のTwitter」と評されることが多いようですが、私はTwitterの使い方がさっぱり飲み込めないので(アカウントは持っているんだけど)、その表現が当たっているのかどーかは分かりません。でも、楽しい♪

アカウントは、kirin_tokyoです。iPhoneをお持ちの方、面白いですよー。

*1:達人です。