憂国

白井聡さんの『「戦後」の墓碑銘』(金曜日、2015年)と、島田雅彦さんの『優しいサヨクの復活』(PHP新書、2015年)です。
いずれも昨年、安保法制が成立した直後に刊行されたものですが、そうした国になってしまった日本の現状と、それを認めている人びとへの警告となっています。そういう意味では、かれらこそが、本当の意味で国のゆくすえを憂えているのでしょう。アメリカに追従することが〈現実的〉だと考える人ばかりではないと思いたいのですが。