【隣の熊井さん 第二部 〜スパイシージャックを探せ〜】

nekoyamada2552008-12-18




 いやーなんだかんだで八万ヒットという事で感謝の
隣の熊井さん第二部の始まりです。

 ちょっと急いで書いたので細かいところとか適当になってますけど
まぁ後で書きなおすかもしれないしほっとくかもしれないから許してねw


例えば8個製品があってそのうちの2個が不良品だとすると
2/8(8分の2)というわけで、分母の8が100%だから2は何%なんだ??
というのが最近になってわかったネココです

 それを人に言ったら「あんた バカァ?」 と言われましたアスカですか?


===== 

 というわけで 第二部の始まりでーす。

第一部は↓
【隣の熊井さん 第三話】 - ネココと友理奈の小さな恋のメロディー

を見てね

スパイシージャックを捜せ!!

朝学校へ来ると俺の席には他の誰かが既に座っている
誰だろう百地さんだ。
「去年のあたしの席」
ポカンとしている俺の顔をみて補足する。
「一年の時のあたしの席なんだ。」
と言って外を眺める。外は桜が少しづつ散り始め
春の終わりを演出していた。そして百地さんは
その演出の出演者の様に外をうろんと見つめ俺には目もくれない


なんと答えればわからず「はぁ」と答え唯一の共演者の俺
はぼーっと立つしかなかった。

「おはよー」
朝からご機嫌な声が聞こえてきた。熊井さんだ。
「あれ〜ももちどうしたの?」

「うふふ、1年の時この席だったんだ。久々に来てみたの」
にこやかに振り返り百地さんは熊井さんに答えた
うんうん。とうなずきそして熊井さんは今はもぅ俺の席だと伝えた。


「え〜〜、そっかー なんか偶然だね〜」
とにっこりと満面の笑みをもって席を譲ってくれる。


なんと答えればいいのかわからず「はぁ」と気のない返事を
して席に座る。

くるりと俺の席の前で回って目をぱしぱしと瞬かせた後に
「ねぇねぇ ギター部入らない??」
といきなり俺を誘ってくる。
「あのね、、桃ギターを演奏して色んな人を勇気づけたいんだ」
更に、ギター部の意義まで説いてくれる。


唐突に提案され困惑して「はぁ」と答えた。
一体何をいいだすんだろう、、百地さんは、、


「それでくまいちょーにもギター部に入ってもらったんだよ」

「はぁ?」今度は驚愕の声で答える。
熊井さんはギターを弾けるとは初耳だ、、いや
知り合って1週間もたってないから初耳も何もないが、、


「そうそう!この前あの後にももちのジャージ返さないといけなかったでしょ?
 だから家に来てもらってそしたら 見て見て!」
そう言って熊井さんは僕に筒状のものを見せてくれる。
笛だ。それは笛でありギターではない。


「はぁ?」
あまりの事に呆れてしまった。

さらに熊井さんは興奮気味に続ける
「待って待って! 考えてる事わかるけど、ちょっと待って!
コレただの笛だと思うでしょ! でもねっ いい? ジャジャ〜ン」
あたかも深夜にやっている怪しいアメリカンスライサーのCMのように
大仰にしゃべった後、その笛をマジシャンの様にくるりと華麗に回し笛の裏側、、
笛の裏側というか親指で押さえる側を見せてくれた。
そこには【gutter】と彫ってある。彫刻刀で


「はぁぁあっ??」
思わず驚愕の声をあげてしまった。
掘ったらあかんでしょ?掘ったら取り返しがつかないよ。


「あたしが掘ってあげたんだよ。もぅ立派なギターだよ」
百地さんがニコニコ顔で自慢をしてくる。 その笑顔は笛ではなくギターだ!
と訴えていた。確かに笛に対して笛と名付けたのは最初の人が偶然決めただけで
その後に笛に対してギターと名付けてはいけないなんて事はない。ないと思う。
 でも、、 あぁ、、駄目だ。言っては駄目だ。
こんな自慢してくる百地さんに本当の事は言えない。
 だってそのスペルじゃぁギターじゃなくて
【ボウリングのガーター】の意味だってことなんて言えやしない。言えやしない。


「でねっ!一生懸命練習したから、もぅギター吹けるようになったんだよ」
熊井さん、、ギターは吹けませんよ。


「じゃぁ 練習したこの曲を演奏したいと思います。」
熊井さんは笛を構えこちらの意向を無視しすーはーすーはーと深呼吸をして呼吸を整えた後、
息をスーッと吸って吹き始めた


こ、、この曲は、、ま、まさか、、


「そう!ギターを練習している者なら一度は通る道。禁じられた遊び、、ふふふ くまいちょーやるわねっ」
斜に構えた仕草であたかも何かのアレでライバルを見るかのような口調で百地さんが言う。
 
 お前は誰だ?一体何を演じているんだ?

「じゃぁ 朝のホームルーム始まるから後よろしくね」
といぶかしんでいる俺の肩を叩いて百地さんは去っていってしまった。


「は、、はぁ?」
いやいや、、この笛吹きおねーさんを置いてどこ行くんですか?
俺の心の声は百地さんには届かず颯爽と百地さんは教室を出て行ってしまった。
もはや、、俺は、いやこの教室にいる全員がこの教室の後ろで禁じられた遊びを笛で
吹き続ける熊井さんに困惑していた。


「おはよーっ! うおっ」
担任が教室に入ってくるが熊井さんが一生懸命汗を垂らしながら笛を吹いているのを見て硬直してしまう
熊井さんは担任が教室に入ってきた事など気付かずに何故か禁じられた遊びの2週目に突入してしまう。

結局、、朝のホームルームの時間は熊井さんのギター演奏時間で潰れてしまい
担任は何も言わずに去っていった。


ようやく一曲演奏し終わった熊井さんは
「ねっ!頑張ったでしょ!」と満面の微笑みをくれた

俺は何を言えばいいのか分からず「はぁ」としか言えれなかった。


その日布団の中に入り今日の出来事を思い出したが、
結局俺は「はぁ」以外の言葉を発していない事に気づき
「はぁぁぁ」と深い溜息をついて眠りについた。

 というわけであります。 一応続きなので
一クッションを置こうかなというかんじの話ですけど ちょっと文体が変わっているような?
たぶん疲れているからだですw 

千奈美禁じられた遊び↓ すげぇ悲しいですねw

_________

さっそくちょっと修正しました。