熱湯の試行回数を稼ぐ

私の祖父、ジェームズの一大事

上級インターネットポエマーが響け!ユーフォニアム第2話を述懐【論破あり】


こんにちは。インターネットDEアニメ討論会! 京都アニメーション部門の者です。

この記事では響け!ユーフォニアム第二話「よろしくユーフォニアム」の考察をしていきます。
響け!ユーフォニアム全14話を視聴済みの方向けの記事になっています。
また、原作小説は今のところ無視しています。

次に、記事のタイトルに”論破あり”と書かれていますが、実際には論破はありません。


それでは考察に入ります。項目は以下。

1.あらすじ、全体俯瞰
2.Aパート。(楽器紹介と)吹奏楽部の面々紹介と楽器決め
3.Bパート。「目標」・葵ちゃん
4.高坂麗奈と久美子の邂逅
5.先生、滝について





1.あらすじ、全体俯瞰

吹奏楽部に入った久美子は高坂麗奈と未だ話せずにいた。一方部活では新入生の楽器決めが始まる。
久美子は心機一転トロンボーンを始めようと画策するが低音パートリーダー田中あすかに阻まれ、ユーフォニアム担当となった。

次の日。顧問滝が初登場。吹奏楽部に今年の目標を決めるよう迫る。多数決で決めることになるが、久美子は高坂さんとのことを思い出しどちらにも手を挙げることができなかった。
思い悩む久美子に3年の葵ちゃんは「気を付けたほうがいいよ」と語る。

次の日。久美子は一言ではあるが麗奈と会話をし、次の曲の始まりを予感させつつ、第2話は閉幕を迎えるのだった。






2.Apa−to.



Aパートでは主要人物4名の担当楽器がきまります。吹奏楽部の主要部員紹介もここで行われます。ここで新たに名前が分かった部員は
小笠原晴香(部長、バリサク担当)
中世古香織(トランペットパートリーダー。美人。囲いがいる。)
田中あすか(副部長。低音パートリーダー。圧倒的個性。)
・後藤(チューバ担当。寡黙。)
・葵ちゃん(久美子、塚本と幼馴染)
の5人。



しかし、ここでその性格を存分に披露したのは田中あすかだけです。田中あすかはとても魅力的なキャラクターです。その本性は主に他の部員の口から明かされていきます。語りつくせません(私の語彙力がないだけですが)。



しかし、まるまる1話田中あすか回というのはありません。これは何故ですか? 私の考えでは田中あすかはその性格上登場するだけで自身の個性を存分に発揮し、なおかつ登場頻度も多く、なおかつ最主要キャラクターではないため、あすか回を作る必要がないものと考えられます。(じゃあ川島緑輝は最主要キャラクターなのになぜ担当回がないのだ?)

あと、あすか先輩でひとつ気になるのはやはり

続編決定画像のこの表情ですよね。

全14話みてもあすか先輩がこういう表情をする理由がわからないのでこの表情の理由は続編で明らかになると期待しましょう。
田中あすか徹底考察はやるとしてもあとでやります。


Aパートでは新入生(初心者)に向けて楽器の紹介が行われていますが、詳しい説明はカットされており、吹奏楽部ではない視聴者にとっては説明のないまま今後の話が展開されていくことになります。しkし、よく考えれば「響け!ユーフォニアム」は人間の心情描写に面白味を感じる作品なのでカットで全然良いのです。

そして、低音パートリーダー田中あすかが個性を発揮しつつ物語は進行、4人の楽器の決定を描写しつつ、Aパートはオワっていくという次第です。

ここからは主要キャラクター4人の楽器が決まる過程を比較していきます。


川島緑輝→中学と同じ
特に語ることはないが、楽器に対する彼女の拘り、信念、熱が感じられる。「強いて言うなら、命、かけてます」「その言葉を待っていました」



加藤葉月→トランペット志望(理由:かっこいいから)だったが、チューバ用のマウスピースを誤って購入しており、田中あすかの策略でチューバ担当になった。
加藤葉月は第一話で田中あすかのことを「かっこいい」と評しており、あすかの嘘のような話(人と楽器は男と女のように赤い糸で結ばれている)に乗せられてしまうのも自然な流れといえる。久美子はあすかの話を「そんな話聞いたことがない」と一蹴しており、2人のノリの違いが明確に示されている。
また、これは小ネタ程度の話だが、葉月はマウスピースがチューバにはまった時シンデレラのようなイメージになるが、その伏線として、階段を駆け上がっている描写がある。






久美子→川島緑輝とは正反対でユーフォニアムではなく別の楽器を志望することを匂わせていた。じつに久美子らしいといえる。そかし葵ちゃん経由で嘘をついていたことがあすか先輩にばれてしまい、ユーフォニアム担当となった。



麗奈→トランペットを一息吹き鳴らし、実力を(香織先輩と吉川に)見せつけた。
言うまでもなくトランペット担当だと「楽器で語っ」てみせた。「ほめていただいてありがとうございます。うれしいです。」→定型文、という感じが伝わってくる。口下手か。



考 察、 終 了 
(命、  爆 発)




3.Bパート(葵ちゃん)について深く、深く語る(あまりにも深い)

bパ^トでは滝昇が登場し、今年の目標を決めることになります。ただのスローガンではなく、芯の通った目標です。

決定方法は多数決。選択肢は全国大会出場か、楽しく思い出づくりか、の2つ。


多数決結果。

(描写が完全ではなかったのでわかりませんが、「全国を目指さなくてもいい」に手を挙げたのは葵ちゃんだけということにしていいのではないでしょうか。)

今年の目標は全国大会出場に決まりました。

久美子にとって「目標(スローガン):全国大会出場」はデジャヴですね。ちょうど中学での麗奈との出来事とそっくりです。

久美子は「どちらに手を挙げても高坂さんにどう思われるのか」が怖くて、どちらにも手を挙げられず、それを川島緑輝に帰り道で看破されてしまいます。

宇治川ほとりのベンチで一人思い悩む久美子に、葵ちゃんが話しかけます。

久美子は中学最後のコンクールでの出来事を葵ちゃんに相談。



私、きっとどこかで自分は悪くないって思ってるんだよ。だから謝るのも嫌で……だったら気にしなきゃいいのに、それも嫌で


高坂さんに私悪くないって言いたいんだ



違う


んー、そうかも


鳴るねえ


一応吹奏楽部なので……って、吹奏楽関係ないけどね


気持ちはわかるよ。うちの部だって、去年もおととしも目標は全国大会ってかいてあったけど、本気で目指してる人なんていなかったんじゃないかな


だよねえ。でも、今日みたいに訊かれたら、全国大会目指すって方に手挙げるよね


そりゃあね


だからややこしくなるんだよ。大人はずるいよ


それ言ったら、どっちにも手を挙げなかった誰かさんは、一番ずるいんじゃない


それは……そうだね


きっと、そうするしかないんだよ。みんな何となく本音を見せないようにしながら、一番問題のない方向を探ってまとまっていく。
学校も水部も。先生も生徒も


どうして


そうしないとぶつかっちゃうからだよ。ぶつかってみんな傷ついちゃう


葵ちゃん



じゃあ何で葵ちゃんは手を挙げたの? 全国行くか訊かれたとき


そうね…… アリバイ作りかな


アリバイ


私そろそろ行くね。(豆の皮をなげ捨てる)久美子ちゃんも気を付けたほうがいいよ。3年なんて、あっというまだから


〜私はその言葉が何を意味しているのか。葵ちゃんがそのときどんな思いでいたのか。全く知らなくて。きっと、私の背中を押そうとしてくれているんだと思って〜




この会話で久美子が考えていることを推し量るのは簡単です。


久美子は葵ちゃんが言った「矛盾はあるが全国大会出場を狙う方に手を挙げる理由」に納得し、葵ちゃんが言った「アリバイ」という言葉の意味を把握できず、「3年なんてあっと言うま」という言葉を「3年はあっというまだから高坂さんと仲良くしなさい」という意味にとらえました。


しかしここで葵ちゃんが何を考えているのか、そもそもどうして「全国大会を目指さない」方に手を挙げたのかを推察するのは少々厄介です。7話「なきむしサクソフォン」の内容を思い出しながら考察していきます。



!?!?!?!あれ!


これは第七話の内容ではないかと思うのですが、まあ書いていきます。


去年、北宇治高校吹奏楽部はやる気のない3年とやる気のある1年の対立が起こっていました。当時2年の葵先輩や香織先輩は両者の仲を取り持とうと必死に動きましたが、やる気のあった1年はみな退部してしまいます。そしてコンクールでは銅賞を取りました。


葵ちゃんが「全国を目指さない」方に手を挙げた理由は7話での彼女のせりふに表れています。「あの子たちやめるの止められなかったのに、のうのうと全国目指すなんて、私、できない。」


あと、ひとつ気になったことを。これは響け!ユーフォニアム公式サイトで配布されているTWItterアイコンです。北宇治高校吹奏楽部全員のアイコン画像が配布されています。葵ちゃんの顔がもっときれいに映っている場面は山ほどあるのに、どうして公式はこの場面(葵ちゃんがただ一人「全国大会出場を目指さなくてもいい」に手を挙げているシーン)を選んだのでしょう…… その理由を考えると、涙がこぼれます。(本当です。嘘ではありません)


「アリバイづくり」の意味とは「受験上全国を目指すのにはついていけないことを理由に部活をやめる時に、全国大会出場を目指すほうに手を挙げていては説得力がない」ということでしょう。


葵ちゃんについては7話の方の考察記事でもじっくりやっていこうと思います。


それでは2話の会話シーンに戻る。葵ちゃんの各せりふを考察。


「高坂さんに私悪くないって言いたいんだ」 これは今の自分に久美子を重ねて言っているのでは。全国大会出場を目指さないのは別に悪くないと葵ちゃんも思っている。


「気持ちはわかるよ。うちの部だって、去年もおととしも目標は全国大会ってかいてあったけど、本気で目指してる人なんていなかったんじゃないかな」
これ、実際は去年やめてしまった1年は全国を目指していたという可能性があります。そして、そのことに葵ちゃんがきづいていた場合、このセリフは嘘ということになりますが、去年の出来事を隠す意図で嘘をついたとみていいでしょう。


「それ言ったら、どっちにも手を挙げなかった誰かさんは、一番ずるいんじゃない」
これは久美子に言ったセリフですが、去年の騒動に関して「どちらにも加担せず、中立を貫いた」あすか先輩のことを「一番ずるい」と言っているようにもとらえられます。裏付ける描写は何もないですが。


「きっと、そうするしかないんだよ。みんな何となく本音を見せないようにしながら、一番問題のない方向を探ってまとまっていく。
学校も水部も。先生も生徒も」「そうしないとぶつかっちゃうからだよ。ぶつかってみんな傷ついちゃう」
挑戦的志向は無いながらも本音は見せまいとする現代人が紡ぐこの惨状を憂いている、せりふということでいいでしょう。このとき葵ちゃんの頭の中には「ぶつかって傷つく」事例として去年の騒動が思い浮かんでいたのでしょうか。


「私そろそろ行くね。(豆の皮をなげ捨てる)久美子ちゃんも気を付けたほうがいいよ。3年なんて、あっというまだから」
葵ちゃんは2年の時は3年と1年の仲を取り持って「一番問題のない方向を探って」いましたが、今は去年の1年の退部を止められず、受験も控えているので「全国大会までめざさなくていい」と思っています。
ここで葵ちゃんは音が鳴る豆の皮を投げ捨てていますが、私はこの皮が吹奏楽の象徴である(久美子「(豆の皮を鳴らしながら)一応吹奏楽部なので」)とすると、これを捨てることは「吹奏楽をやめる」ことの暗喩なのではないでしょうか。
「3年なんてあっという間」という発言は「勉強が受験に間に合わなくなる」という意味だと思っています。



まとめますと、Bパート宇治川ほとりでの会話は、葵ちゃん吹奏楽部退部の壮大な伏線であるとともに、久美子のもやもやした悩みをとりあえず解決し、背中を押すその役割も持っています。




4.両人の邂逅〜その時歴史が動いた


2話を一言でまとめるとすれば「久美子と麗奈がなんとなく結びついた」であると思っています。それでは振り返りましょう。


2話冒頭。久美子は高坂さんに話しかけようとして妄想までするが話しかけられない。葉月に背中を押されるも高坂さんの目の前で転倒しぎこちないトークで会話が終了してしまう。

机運び。久美子は机を運んでいる麗奈の進路をふさぎ、「どいてくれない?」と言われる。

楽器決め。久美子は高坂さんのトランペットの音に魅了される(髪がふわあとなる)。

多数決。久美子が高坂さんの様子を伺うと「全国大会出場を目指す」にビシイと手を挙げている。

最後。久美子、ついに会話。「高校でもユーフォだね」「そう……だよ」という短い会話だったが、久美子は高坂さんとの距離が一歩縮まった気がするのだった。




では何故、久美子は短い会話ながらも高坂さんとの距離が一歩縮まった気がしたのだろうか。

これは麗奈が予想に反して友好的であった(中学でのことを話そうとしない、怒ったような態度ではない)からだと考察する。

「高校」ということばから過去のことはあまり気にしていないと感じ取ったのかもしれない。


↑かなり平凡な考察だが正解だから仕方ない。ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ^^;



5.滝昇、その性格





フィー⤴  滝昇をベタホメしていくぜ。。。

何故ならオイラはタキセンセイのガチ信者。。。。。

タキセンセイのアンチコメントを書く奴はオイラタチ†タキノボルブラザーズ†が許さねえ。。。。。

今日もカマスゼ。。。。卍イケメン粘着悪魔スマイル卍














^^;







滝先生の性格は第3話で大幅に明かされます。2話ではその氷山の一角が現れています。

去年のスローガン的目標「全国大会出場」に大きく×印をつけ、なかったことにし、今年の目標を決めさせます。

生徒の自主性を重んじ、思い出づくりに重きを置くのでもどちらでもいいと言いながらも、全国大会出場を目指すなら練習も厳しくなると宣言します。

そして目標が決まった後には「これはみなさん自身で決めた目標です私はその目標に向かって力を尽くしますが、努力するのは皆さん自身。そのことを忘れないでください。」と念を押しています。

最後に、返事を2度もやり直させます。


これだけで滝先生の性格が垣間見えるでしょう? 詳しくは第3話の考察で。











……!!!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!??!?!?!