Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

Analog.Man 'Mini 'Bi-Comp''

これも4、5年前に個人輸入したエフェクターです。いまさらレビューします。コーラスでおなじみのアナログマンのコンプレッサーです。

アナログマンは基本的にヴィンテージペダルのクローンをアレンジして製作するメーカーで、コンプはおおまかに二機種作っています。
ひとつはカールトンの使用でも有名なDan Armstrongの''Orange Squeezer''のクローンで''Juicer''、もうひとつは今やヴィンテージコンプとしてプレミアが付いているRossの''Compressor''のクローンの''CompROSSor''です。
元ネタを知ってる人にはなんとなくピンとくる名前ですね。
この二つを基にいくつかバリエーションを持たせたモデルをリリースしていて、今回紹介する''Mini Bi-Comp''は''Juicer''と''CompROSSor''をひとつにまとめて小型化したモデルになります。



勿論、それぞれ単体のモデルもあります。ツマミを減らして小型化されたものやスイッチやツマミが増設されてやや大型のものといったラインナップです。
なので合わせると五つくらい作ってます。

''Bi-Comp''ですが、性能としてはメチャクチャ特別なマジックがあるという感じではなく、やはり両chともに相応のノイズは乗りますし、説明文程にナチュラルとかでは無いですね。
モノは良いですが、日本での高値で買うにはちょっと僕は厳しいです。

RossとOSのchに分かれてます。
Ross側は比較的ナチュラルで滑らかな掛かり具合でこちらはまだノイズも控えめです。歪みと併用してもなかなかいい感じですね。
対してOS側はかなり強烈なコンプ感でいわゆる「パコーン」って掛かりです。ノイズもかなり大きく、歪みとだと僕は使いたく無いですね・・・。クリーンでも結構なノイズです。
オレンジスクイーザーもこんな感じなのかは知りませんがちょっとキツいw
使う時はRoss側ばかり使ってます。
表には三つのツマミがあり、それぞれ独立したVol.調整が可能ですが、SustainだけはRoss側のみの動作となってます。又、筐体内部にトリマーがあり、Attackを調整できます。が、弄ってみたものの変化がよく分かりませんでした。

スイッチはトグル式ではなく、二つオンにすれば同時掛けも可能なのが面白いですね。
正直、使いどころないくらいエグイ事になりますが、晩年のショーン・レインが好きな人はニヤリとするかも・・・?


ブティック系なので高価ですが、他の選択肢も沢山あると思います。MXRのDyna Compとかでも充分だなあとか思ってみたり。
一応、Bossの青いやつも持ってますが、こっちはちょっとジリジリ、ペコペコし過ぎな印象で僕にはイマイチでした。80~90年代のロックでAOR寄りなポップスで聴きそうな音ですよね。幽白の微笑みの爆弾とか。いや、まあ実際に使われた機材とかは知りませんがあくまで印象で・・・。