押し潰されていく者たち

デイヴィッド・イーリイ『大尉のいのしし狩り』(晶文社) 読了。

 これまたオモワズ借りてしまった図書館本。いいかげん止め(て自前の積ん読本を消化し)たいのですが・・・

 どれも面白い15篇でお読み得。さいきんNHKBS2で深夜に『ヒッチコック劇場』というのが始まったので一回だけ観たけど、あれとか『トワイライト・ゾーン』などに通じるものがありそうな、短くて不思議でちょっと怖い世界。

(...)イーリイの主人公たちはみな、傲慢、妄執、我欲、孤独、憎悪など、何らかの倫理的な罪を犯しています。彼らを待つ悲惨な運命は、それに対する罰ということができるかもしれません。
(巻末解説「異色作家イーリイ再び」より)

 えぇっ、〈孤独〉も倫理的な罪かよ!?っというショックは横へ置いといて。

続きを読む