準の簡体字


この日付の朝日新聞朝刊「ことばの広場」に「准高齢者」ということばが取りあげられていた。その中の一節。

大漢和辞典」などいくつかの漢和辞典を見ると、本来は「准」は「準」の俗字です。


「準備」を中国語の簡体字で書くと「准备」となるのは知っている。また、何年も前に「助教授」が「准教授」となったことも知っている。しかし。この両者が同じ漢字だということは思い至らなかった。
目に見えているのに、認識していなかったという一例だろう。

「準備」という単語を習うときに強調してお伝えするのは、「習→习」や「様→样」の一部取りだし・一部省略とは違うということ。「準」の上の部分だけ取ると「淮」という別の漢字となってしまう(「淮河」の「淮」だ)。

でも、日本人も同じように俗字を作っていたんだということが分かった。どうせなら常用漢字に昇格してくれたら、学生さんが「準」の簡体字を覚える手間が省けたのになあ。残念!