この日は部屋に充電器を置き忘れてしまい、慌てて取りに戻るという前途多難なスタート。間の悪いことに、駅に着いたのは目当ての電車が発車した直後でした…。わずか5分ほどの乗車のために1時間待った後、和歌山市駅に到着。気を取り直して南海サザン(もちろん指定席)で一気に難波へ。
   
難波からは阪神なんば線で、大引がルーキーだった頃以来 6年ぶり の京セラドームに到着!当時はなんば線など無く、行きは大正駅から歩き、帰りは大混雑の地下鉄。それを思うといい時代になったものです。
  
中に入るとオリックスが守備の練習中。一方ブラジルは強化試合ながら意気盛んなようで、試合前の円陣を組んでいました。平日真昼間ということで観客数は六大学の新人戦ぐらいだろうと勝手に予想していたのですが(失礼)、意外なほどの客の入りで、正直応援を抜いた日本選手権より多いのではないかとも思ったり(超失礼)。
 

ブラジルのスタメンは 8オルランド 4ブリン 5レジナット 3松元 7マガリャンエス D佐藤 9ムニス 2平田 6奥田 で先発はフェルナンデスという実に親しみのある陣容。一方オリックスは大引の抜けたショートに原拓が入り、先発は新加入のディクソン。
初回は両チーム無得点も、2回裏にオリックスが盗塁&悪送球で得た1死1・3塁のチャンスに伊藤がスクイズを決め、ノーヒットで先制。一方1〜3回まで毎回安打、3回は2死満塁とするも無得点が続いていたブラジルでしたが、ようやく5回にオリックス2番手のハモンドを攻め2死1・2塁のチャンスを作ると、松元・マガリャンエスの連続タイムリーで逆転!
逆転した直後の守りを3番手の金伏がピンチを招きながら抑え、ブラジル手強しという印象を抱きつつあったのですが、4人目の吉村が誤算でした。先頭の竹原を四球で出すと、原拓の2ベースで同点、さらに縞田2ベース・中村3ベースと長打攻勢で2点を勝ち越され降板。5番手のノリスが救援も、制球が定まらず3連続四球で押し出し…。
その後8回にも山本のタイムリーでダメ押し。7回以降は比嘉→海田→平野佳の継投でブラジル打線を無安打に抑え、オリックスが逆転勝ちを収めました。



ブラジルが14個もの四球を与えて間延びした試合になってしまい想定よりも遅れてしまいましたが、一旦京セラを離脱してなんば線で甲子園へ。乗り換え無しで京セラから甲子園に行けるなんて、本当にいい時代になったものです(大切なことなので2度言いました)。
 
甲子園歴史館に入場し、まずはバックスクリーンビューへ。バックスクリーンからの眺めはまさに壮観、まるで自分がしんと静まり返ったスタジアムに吸い込まれていくような感覚でした。

展示も高校野球にタイガースに甲子園ボウルにと充実しており大満足の内容(写真撮影はOKでもアップロードは不可ということでお見せできないのが残念ですが…)。なお栄えあるタイガースの年表の中で、2005年の日本シリーズは1行で済まされていました。
そして京セラに戻り、いてまえドッグを買ってから着席。大多数の人にとってはメイン、私含め極一部の人にとってはオマケな夜の部の試合開始です。
 
日本代表の先発は内海、阪神メッセンジャー。内海は3イニング無失点の好投、打線も3回に1死2塁のチャンスを作るも、松田が三盗を企てアウト…。メッセンジャーから点が奪えず、4回から接待モードで出てきた白仁田も攻めあぐねているうちに、5回伊藤隼が涌井からセンター前タイムリーを放ち阪神が先制!
いいところを見せた伊藤隼でしたが、その直後の守り、坂本の浅いフライを追ってきた上本と交錯…。上本は起き上がれず担架で退場、伊藤隼も交代。このプレーと涌井の乱調で球場は微妙な雰囲気になりかけましたが、攝津の好投と鳥谷の小フライをダイビングキャッチのファインプレーでリズムを作り、反撃の糸口を掴みます。
しかし肝心の打線が沈黙。白仁田を打てず、3番手の川崎も打てず、4番手の伊藤和は投球練習からして制球が覚束ない状態にも関わらずレフト・ライト・センターとポップフライの3連発。最終回も3人で抑えられ、日本代表は3安打完封負けを喫しました。

沈黙する日本代表打線も心配ではありますが、それよりも上本と伊藤隼の状態の方が気が気でなりませんでした。結局上本は足首の靭帯損傷とのことで、早く良くなることを願うばかりです。


その後は地下鉄で梅田へ。久しぶりのモンテで足跡を残した後、大阪駅からサンライズで横浜に帰還。旅は終わり、いつも通りの1日が始まりました。