横と縦

プログラミングをしていると、しょっちゅうxとyを間違えてはまります。だからといって、替わりにhとv、あるいはwとhを使うようにしても間違えそうです。何しろhorizonとheightはどっちも略称はhのくせに軸が逆。

そこでアンダーバーと小文字のエルを使うのはどうでしょうか。例えば、「a_」は横方向の加速度、「al」は縦方向の加速度を表します。「_」と「l」はどちらも、常識的なプログラミング言語であれば変数名に使える文字ですし、文字の見た目から横であるか縦であるか明らかです。

一つの問題は、アンダーバー1文字だとおそらくほとんどの言語で変数名として使用できないこと。しかし何より最大の問題は、アンダーバーはSHIFTを押さないと入力できないということです。縦横どちらもSHIFTを押して入力するのならともかく、横方向のみSHIFTを押さなければならないということで、自然とプログラム中で横方向を使いたくなくなってしまうことでしょう。その結果我々の目の前に表れるのは、縦スクロールの『里見の謎』であって横スクロールの『チェルノブ』ではなく、また縦に要素を入れ替える 『メテオス』であって横に入れ替える『パネポン』ではなくなるのです。そしてもちろん、『スペースインベーダー』ではなく『プーヤン』となります!