「東京から見たバッファローは……」:ふぬけ共和国blog

なんか、もう話が進んじゃって今更この記事を書くのも
タイミングがスレてしまった気もするんですが
せっかくリンクして、感想を下さったので
僕が思った事を書きたいと思います。


結局バッファロー吾郎のスタンスって
「俺らはタレント芸人、アイドル芸人のような
チャラい笑いじゃなくて、ホンマモンの面白さを
求めるんや!!」みたいなスタンスだと僕は
認識してたんですよ。
で、軍団たちもその心意気に惚れて
バッファロー吾郎に付いて行こうと
して集まったモノだと僕は認識していますし、
ファンの人もそれでバッファローの元に
集まったという感じで。


ただ、この前テレビで「バトルオワライヤル」という
バッファロー吾郎主催のイベントの模様をやっていたんですが
なんか、凄いぬるい笑いで会場が揺れるほどの大爆笑を
取ってるんですよ。
なんかテレビ見てて一気に興ざめしまして
「言うてる事とやってる事が違うやないかい!」
って凄いその時思いまして。


「結局なんのかんの言うて、ちやほやされたいねや」って。
特にバッファロー吾郎は、大阪時代のキャーキャー言われてた頃を
まだ引きずってるように見えてね、
なんか彼らのスタンスに男気みたいなのを感じてた僕は
凄い落胆したんですよ。


で、彼らが揶揄するようなタレント芸人、アイドル芸人の求めてる
笑いがホンマモンじゃないのか?というと
去年のM-1キングコングや、決勝には上がれなかったものの
敗者復活でのNON STYLEを見てると本当に全身全霊を込めて
真剣に笑いに取り組んでる。
たぶん「自分がアイドル芸人として見られたくない」
という思いもあるんでしょうけど。


なんか逆にバッファロー軍団の方が
そういう自分らの取り巻きに囲まれて
浮き足立ってるんじゃないか?
って思うんですよ。
僕がバッファロー軍団に「内輪ウケ」と書いたのは
自分らを見に来てるお客さんにウケてる事が
全国どこに行っても通用すると勘違いして
大怪我する事が結構あるんですよ。
オンバトで大阪吉本の若手芸人の成績が悪いのは
そのせいだと思う)
その事を僕は「内輪ウケ」と表現したんですけど
ちょっと表現方法がマズかったですかね?


で、この「アイドル芸人と非アイドル芸人の逆転現象」というか
「いかにもアイドル芸人ぽくない芸人が大阪でアイドル化する」
というのはここ20年ぐらいの間に3、4回ぐらいループしてるんですね。
「いかにもアイドル芸人ぽくない芸人が大阪でアイドル化する」
→「逆にアイドル芸人ぽい芸人が『所詮ミーハーウケ』みたいな感じで
大阪のスタッフからハブられる」→「大阪のブームが下火になる」
→「元々アイドル芸人ぽくないので全国区でブレイク出来ない」
→「大阪でハブられてたアイドル芸人が東京に行ってブレイク」
→「大阪にお笑い冬の時代到来」→
「いかにもアイドル芸人ぽくない芸人が大阪でアイドル化する」


という流れがずっと続いてて、しかも繰り返すたびに
どんどん勢いがなくなって行く。
それこそ千原兄弟ジャリズムメッセンジャーがメインだった
「2丁目WACHACHA」の頃は大阪城ホールを満杯に出来たのに
今のバッファロー軍団にはそんな勢いはないですしね。


なんか段々先細りをしながら、同じ事を繰り返してる様子を
見せられたら「ちょっと大阪のお笑い界マズイんとちゃうか?」
と思ってしまいますよ。
僕としてはどっかで、このループから脱出して欲しいと思ってるんですが
その為には「アイドル芸人の放つチャラい笑いも必要なんだ」
という事に大阪のお笑い関係者が気付くべきだと思うんですが
今のノンスタのハブられぶりを見てると、それも難しそうですねぇ。


あ、あと「とんねるずの内輪ネタ」ですけど
大阪では「オールナイトフジ」を放送してなかったんで
たぶんブレイク前っていうのは知らないと思うんですよ。
それこそ、とんねるずの活躍を知ったのは
「みなさんのおかげです」からなんで
とんねるずの内輪ネタというと
「石橋の石田ゼネラルマネージャーと木梨の港浩一のものまね」と
野猿」のイメージしかないんですよ。


だから「とんねるずが良くてバッファロー軍団がダメ」
なのは「とんねるずは売れてるけど、バッファロー軍団は売れてないから」
という事になると思うんですよね。


あと、今の大阪の若手にとって、とんねるず
もう殿堂入りしちゃってるというか別格な感じがあるので
(欽ちゃんとかドリフとかのポジション)
とんねるずの内輪ネタが良くてなんでウチらのは」
と思ってる若手はたぶん居ないというか
そもそも同じようなモノだと思ってる人も居てないんじゃないですかね?


ひょっとしたら「とんねるずのように売れたら
俺も番組のディレクターいじりとかしたい!」
と思ってる人は居てるかも知れませんけど。