鎮魂もしくは

 祝魂歌、という題名の詩集もあったなと本棚を探してみる。
 某−13日、Nさんに真夜中にBiPAPをつける。帰りがけのところを、一緒に倉庫をあさってマスクを探してくれたスタッフに感謝。某−4日、朝に呼び出されて挿管。某前日、千束の坂をはじめて登り切る。最後の勾配のきついところで交通が途絶えたのが勝因だろう。なんらかの力を感じた。そして某日、図ったような時間にNさんが静かに天に召される。立派だった。小学校のソメイヨシノが散ってゆく頃だった。枝垂桜は満開だった。
 某翌日、北に向かう。花背峠ではじめて30分を切る。

 花背峠もだが、広河原も青空が素晴らしい。シーズンに何度も味わえない春の青空である。

 佐々里峠の上の方は雪が残っており、山桜はまだまだである。

 美山のあちこちでは、桜は今が見ごろである。むろん京都市内は散っているが。
 これは中の集落のあたり。

 平日なのにかやぶきの里の蕎麦屋はいっぱい。お姉さんは、ずっと先まで予約がいっぱいです、と嬉しそうに言っていた。
 非常に迷うが、いっそと思い九鬼ヶ坂をはじめて越える。なんとかアウター縛りで踏みきる。その後は豪快に下り、大野ダムへ。桜は散りはじめと言ったところか。やたらと車で来た人が多い。

 和知のあたりで東への帰路に迷うが、なんとか胡麻まで辿りつく。胡麻の集団下校の小学校1年生に手を振られて、頑張ってと言われる。美山で買っておいたヒエ餅を日吉で食べて、帰路に。
 廻り田池のささやかな桜並木も満開。

 宕陰小学校の桜も満開である。

 樒原の棚田は水をたたえて美しい季節である。

 北山杉だらけの中を下る。花粉症のひどい人は大変だろう。

 しかし神明峠から保津峡までは、いつも道の整備が悪いのか、落石と落木が多い。登りは良いが下りに使うのは危険だ。逆に言うと、京都市域でない府域の府道が如何に整備が良くされているか、ということだと思う。
 水尾まで下ると桜はほぼ散っている。

 保津峡でも散っている。