Law & Order 4-8 American Dream 「過去から届いた挑戦状」
もうちょっとモリアーティ話の続きを書きたかったけれど、この話(シーズン4、エピソード8、American Dream)についてだけはすぐ記事にせずにはいられませんでした(笑)
ストーン検事が大ピンチにおちいり、波乱の展開の末、最後は勧善懲悪!な結末。すべてのストーン・ファンがスクリーンの前でハンカチを握りしめてハラハラドキドキし、最後は大きなカタルシスに満足したに違いない。なにしろいつもは25分過ぎないと出てこない人が8分頃で登場です。ここではストーンの場面だけストーカーちっくに追うことにしましょう。
(マイケルよ、「出番が少ない」ってプロデューサーに文句言ったの、この少し後だよね…これを見た後じゃ説得力ありませんよ…)
ルーズベルト島から出てきた死体。ストーンがEADAになる直前に有罪にしたスワン事件の証拠とことごとく食い違っている。ストーンいきなり劣勢です。このところいい感じ*1だったキンケイドすら半信半疑の始末。
シフの部屋での協議、ストーンはネクタイを緩めてシャツの一番上を開けてます。実は私、このスタイルに弱いんです。今までも何回かあってその度に釘付けになっておりました(ヘンタイぽくてすみません)。でもそれってほぼ夜のシーンだったんですよね。今回は昼間っからこの服装の乱れ。検事、焦っております。
上訴裁判所の前ではまだスワンをやりこめる余裕があったものの、肝心の聴聞では負け。この次があのブラインド越しの名シーンですね。めずらしく映画調の画だからあと数秒引っ張ってほしかったけど、忙しいドラマではそうもいかないのが残念。
この時点ではストーン、ちょっと弱ってはいますがまだ冷静です(またシャツ開いてますね)。しかし証人との接触が不調だった後のシフとの会議では声が上ずってる。子供みたいに口をとがらせて上司に反論するところが可愛いのなんの(笑)
その数シーン後。ボビットが姿を消したとの知らせ。そのときの表情といったら!驚きと渋面ですごい顔になってます。マニアとしては今まで彼の表情をいろいろ研究してきたけど、こんなのは今まで見たことない!
スワンの同房の囚人を引っ張り出した作戦はみごとにバックファイア。キンケイドと二人、シフの前で神妙に座ってます。取引を示唆され、また傷ついた子供になって、「取引するくらいなら担当を外して下さい」 でもシフの切り返しが「言うな、本気にするぞ」(ヒドイ!) お父ちゃんに叱られて口をつぐむストーン少年。
被告人に反対尋問。苦労して用意した物証を余裕たっぷりに論破され、手詰まりになって凶悪な表情で固まる。裁判長にうながされて我に返る始末。オフィスに帰ったらまたシフにがつんとやられ、ドア枠によりかかって今度こそ半泣き。目の動きだけで、「アダム…そこまで言わなくても…そりゃ私が悪いんだけどさ…」と聞こえてきます。キンケイドもさすがにそっと姿を消す。*2
被告側の最終弁論。ストーンは笑ってるはずないのに笑ってるような不思議な顔で聞いています。軽蔑なのか、諦めなのか、わかりません。この表情、モリアーティはLaw & Orderではあまり使ってないけれど他の作品ではよく見る気がする…地なのだろうか。
対して検察側の弁論では、言葉にいつもの力がありません。腹から声が出てないぞ。
無罪評決に続いて1000万ドルの民事訴訟。自己弁護のことで四たびシフに怒られますが、今度は少年じゃありません(笑)きちんと言い返してます。普段、被告相手に連発する"sir"、さらに"Mr. Schiff"まで飛び出します。シフが大局に立ってアドバイスしているのに対し、ストーンは「個人として訴えられてるんだから私の勝手」というスタンスなのです。態度は立派ですがやっぱり子供の理屈ですね。キンケイドの支援がありがたいです。
しかし証言録取ではまたスワンに愚弄され、目に精一杯の殺意を込めて睨みつけることしかできない。
(もがけばもがくほど深みにはまっていく。プロデューサーよ、どこまでストーンをいじめるんだ!ファンがマゾヒスティックに身をよじるのを期待してるだろう…でも「ここまでやったら絶対何かどんでん返しがあるはず」って逆に確信しました。)
スワンとの最後の対決場面でストーンは半笑いじゃなくちゃんと微笑してますね。ファンサイトに"Ben Stone Smiles" って特集があるくらい、笑った場面は貴重です。
それにしてもスワン役の俳優さんすごい。ストーンとの丁々発止の演技、すごく見ごたえがありました。面白かった!パチパチパチ