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退屈しているおっさんの日記

PARCOプロデュース「裏切りの街」2010/06/08

     ヒモ同然のダメな男がツーショットダイアルで出会ったダメな主婦と、ダメダメな男女関係。

     良く訓練されたヒモは、女が気持ちよく仕事を出来るようにこまごま世話を焼く。日々ぼさーっとして金だけ貰うのはクズ過ぎ。そんなダメ男を飼ってる女もダメよね。共依存なんだけどさ。

     主役の二人にフォーカスした劇作に好感。集中して見れる。

     だけど、二人のシーンはテンポが極悪。演出がまずいのか、役者がまずいのか。あるいは両方なのか。
     微妙な関係の表現として、序盤は面白かった。けど、終盤まで同じだと、単なる一本調子じゃんか。ラストシーンが特にひどい。
     脇を固める役者は悪くないんだけどね。松尾スズキさんが特に素晴らしい。

     東京にいた2005前半、「愛の渦」を見なかったことを後悔していて、だから今回、ポツドール三浦大輔氏の作品をすごく楽しみにしてた。でも、氏の演出がこれなら、もう見なくていいや。

     大道具が素晴らしい。造作も、場転も。
     音が大きすぎ。主役の二人がぼそぼそ喋ってるからだけど。

     役者が言った面白い台詞を反芻しちゃう客ってなんなの?。ウチでTVでも見てるつもりでいるの?。福岡だけかなこれ。だとしたらすごく恥ずかしい。

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