鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

梅の季節( 花を咲かせよと )

 
 観梅に出かけました。梅の季節であり、この界隈に梅林があったら出かけようと思っていましたら、田浦梅林の案内がありました。この田浦梅林には行ったことがないのです。昨日、日本聖書神学校同窓会神奈川支部会が開かれ、その開会礼拝を担当することになり、会場の蒔田教会に出かけました。今まではこの同窓会には、ほとんど出席していませんでした。いろいろな職務を抱えていましたので失礼していたのです。開会礼拝は、いつもは過日召天された小林利夫先生が担当されていたということです。順番からすると私になるようで、小林先生の関わりを示されながら説教を担当しました。その報告はこの程度にしておきますが、帰りの京急電車の中で田浦梅林の案内がありました。家に帰って、連れ合いのスミさんに田浦梅林があるので一緒に行くことを勧めました。腰の具合もあり、行かれないようです。
 今日は天気が良く、連れ合いのスミさんが、田浦梅林に行くなら今日行ってきたらどうかと言うのです。明日からは天気が崩れるし、今日は穏やかな日だからと、しきりに行くことを勧めてくれるのでした。それで、今日はそんな予定は持ってなかったのですが、意を決して行くことにしました。午前11時頃に家を出ました。追浜駅まで歩くこと15分、京急電車に乗って次の駅です。だから歩いても良かったのですが、現地でどのくらい歩くのか分かりませんので、乗ることにしました。田浦駅で下車して、国道16号線沿いに横須賀方面に歩くこと30分。そして、国道からそれて田浦梅林に向かったのでした。その辺りは田浦梅林の幟旗が軒並みに掲げられており、梅林の案内を賑わしていました。国道から歩いて20分くらいで梅林の登り口に達します。かなりきつい階段を登りました。これでは連れ合いのスミさんは登れないと思いました。山の上に梅林があるのです。途中にも梅の木があり、花が咲いていましたが、まだ二分咲き、三分咲きという状況でした。2,700本の梅の木があるということです。頂上の梅の木の根元には水仙が咲いており見ごろでした。7,500株の水仙が植えられているとのことです。そんなに高い位置ではありませんが、三浦半島の景色を眺めることができます。
 たいして梅も咲いていないので、すぐに下山しました。登る前にお昼時なので、食事処がないかと探しましたがありませんでした。下山してから違う道を歩きましたら、一軒だけラーメン屋さんがあったので寄りました。店の人に聞きましたら、この店以外には食事処はないということでした。国道から幟旗で景気づけているのに、商店街は梅とは関係ないような印象でした。梅干を売っているとか、梅酒や梅に関わる土産物等を売っていても良いのに、全くないとは不思議なくらいでした。もっとも梅の季節は2月、3月ですから、その他は訪れる人もないのでしょう。ただ、ハイキングとしてはこの道からいろいろなコースを選ぶことができるようです。そのうちハイキングコースを歩いてみようと思っています。
 下山中も、また国道沿いに歩いているときも、京急田浦駅にある「たうら観光マップ」を手にして歩いている人を多く見ました。皆さんは梅林に向かっている訳ですから、結構訪れているようです。3月15日頃までが見ごろと言うことです。
観梅と言えば、昔になりますが青梅の吉野梅郷に行ったことがあります。日向和田駅で降りて、吉野梅郷を散策した覚えがあるのですが、どんな状況で行ったのか覚えていません。遠いのですが、一日がかりで行ってみようかとも思っています。
こうしてのんびりと過ごすこと、皆さんに申し訳ないと思っています。昨日、牧会の現場で働く皆さんとお会いしただけに、自分だけが毎日のんびりと過ごしていること、気が引けるというか、これで良いのだろうかと思うのでした。そのように思う度に、40年間、忙しく務めてきたのだから、「いいんだよ」と自分に言い聞かせているのですが。
<聖書の言葉>
荒れ野よ、荒れ地よ、喜び踊れ。砂漠よ、喜び、花を咲かせよ。野ばらの花を一面に咲かせよ。花を咲かせ、大いに喜んで、声をあげよ。人々は主の栄光と我らの神の輝きを見る。
イザヤ書35章1節、2節)