鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<408>

隠退牧師の徒然記(2016年3月1日〜)<408>
2016年4月28日「創造の世界を示され」



聖書の言葉
ソロモンは言った。「今や、わたしの神、主は周囲の者たちからわたしを守って、安らぎを与えてくださり、敵対する者も、災いをもたらす者もいません。ここに至ってわたしは、わたしの神、主の御名のために神殿を建てようと考えています。」
(列王記上5章18-19節)



新緑の季節となり、若葉を楽しみつつ日々過ごしている。神様の創造の世界を感謝しつつ鑑賞していることになる。こうして創造を喜びつつ過ごすとき、知人からキリスト教の雑誌が贈られた。「ちから」誌というものであるが、この様な雑誌があることを初めて知った。日本基督教団出版局が発行している「信徒の友」とか、いのちのことば社関係の雑誌などは、実際に購読したことがある。「ちから」誌はフィンランド海外自由伝道団京都教会が発行所となっている。超教派の福音月刊誌であるという。恵贈してくれたのは知人の内山征次さんである。征次さんの証が掲載されているからである。「ものづくりはこの上ない喜び」と題して、信仰とものづくりに生きる征次さんを証しているのである。「ものづくり」とは、彼は船大工さんなのである。もはや77歳になっているが、現役として造船の仕事をされているのである。
内山征次さんは、実家は私の家のすぐそばである。小さい頃、一緒に遊びつつ成長したのである。彼の家は船大工さんで、野島に造船作業所があった。その頃、小学生であったが、征次さんと共に野島に遊びに行く。小さな船があり、船を漕いだり、水泳を楽しんだり、釣りをしたりして過ごしたものである。彼は私より年齢が一歳上であるが、いつも仲良く過ごしていた。喧嘩もしたし、仲直りしたりしながら過ごしていたのである。私は小学校3年生より教会の日曜学校に出席していた。日曜日になると教会に出かける私に対して、遊べないので、嫌味を言ったこともある。やがて中学生になり、それぞれの道で歩むようになる。しかし、彼がいつの間にかクリスチャンになっていたことには驚いたものである。やはり神様のお導きがあったのである。彼は8人兄弟であるが、一番上の方はお姉さんであり、その方が教会に導かれていたのである。彼の証しにも記されているように、そのお姉さんの信仰の姿がお導きになったと記している。27歳で洗礼を受け、今年77歳であるから50年の信仰生活をされているのである。「ちから」誌に掲載されている彼の証しは、ものづくりの喜びと信仰に歩む喜びを記している。もう少し、ものづくりに励みたいとも言われている。
そんな征次さんの証を示され、私もものづくりを励まされた次第である。もともと物を作ることは私自身も喜びとしていた。2010年4月に現在の家に引っ越しをしてから、キッドを購入しては戸棚、本棚、机等を組み立ててきた。キッドではなく、材料を求めてはいろいろな置台等も製作してきたのである。しかし、最近はそのために腰をあげなくなっている。やはり年齢のためかもしれない。ところが、どうしても腰をあげなければならないことが起きてくる。庭に造っておいた物置が今にも崩れそうになっているのである。物置と言っても、骨組みの上にビニールシートを被せた簡単なものである。4、5年前に日曜品材料センターで買求め、組み立てのである。しかし、その後は雨風で傷みが出てきて、ブルーシートを被せたりしていたが、骨組み自体が弱くなっているのである。そこで、一大決心をして「ものづくり」に取り組んだのであった。骨組みの杭を動かないようにし、骨組みを補強し、その上にビニールシートを被せる。二日がかりの作業であった。
ものづくりを始めたので、庭の隅に置いてある犬小屋の修理をするつもりであった。この犬小屋は、綾瀬市に住んでいる頃、飼い犬のノアのために作ったのである。もはや犬達はいないが、処分するのが惜しくて、引っ越しと共に持ってきたのである。もはや犬達がいないのだから処分の提案もあるが、同意しないでいる。苦労して作ったこともあるが、犬達と過ごした思い出もあるからである。いまだに庭の隅に置いているが、年月の経過で傷みも多く、哀れな姿にもなっている。そのため、修理の材料を買い求めたのであるが、企画が合わなく、再び材料を求めなければならない。まあ、先の楽しみとして、犬小屋修理は明日の課題としている。
大工仕事の物作りはあまりしなくなったが、卓上の物作りは今も続けている。何事もパソコンであるが、説教作り、週報作り、写真集、ブログ集、その他諸冊子等、紙のものづくりには余念がない。ものづくりは神様の賜物と受け止め、感謝しているのである。今や、隠退して時間が十分与えられているからでもある。説教集やブログ集を何冊も発行しているので、国会図書館にでも寄贈しようか…。



キリスト教福音雑誌。知人の証しが掲載されている。



内山征次さんの証しが掲載されている。



今にも崩れそうな庭の物置。



修理後の物置。しばらくは使えると思うが…。