官僚、常に訴追の恐怖

薬害エイズ事件・厚生省ルート裁判で25日、旧厚生省の松村明仁元課長に改めて有罪判決が出されたニュースを受けた、今日の朝日新聞夕刊社会面。

「俺もお前も刑事被告人になってしまうかもしれない。そう思って仕事をして欲しい」。日頃からよく、こう話す。相手は医薬品の副作用対策を担う安全対策課と、松村元課長がいた旧厚生省生物製剤課が前身の血液対策課の幹部たちだ。どちらの部署も、ちょっとしたミスが重大な事故につながりかねない。刑事訴追の恐れが頭を離れることはないという。
前日の24日、多くの副作用死をもたらした抗がん剤イレッサ」の取り扱いについて、専門家を集めた検討会が詰めの議論を進めた。海外での臨床試験では延命効果がはっきりしない。このまま使い続けるか、それとも安全策を取って販売を制限するか。何もしないまま、副作用被害が増え続けたら、不作為の責任を問われるかもしれない――。
(一部抜粋)

この記事、まさにお役人さんっぽくてウケますな。
ちょっとしたミスで重大な事故につながるから慎重にやらなくてはいけないことは自覚しているものの、向いている方向が全く見当違い。
自分のミスで被害者が出たら自分が刑事被告人になるのはどんな職業でも同じなんだよ。
国家公務員様が恐れなきゃいかんのは、そのちょっとしたミスで出る被害者の数が他の職業に比べて大きくなることだろうに。
そこをさしおいて自分の保身が先に出てくるあたりがお役人様らしいよな(´−`)