エゾリスの会 非公式ブログ! RSSフィード

北海道帯広の環境系まちづくり団体「エゾリスの会」非公式ブログ。http://d.hatena.ne.jp/noken/20070517 や[会の紹介]をご覧ください。公園など公共的空間で野生動物に餌をやらないで下さい!  公式HPはこちら→ http://ezori3.wix.com/ezori
 
 

2016-07-10 再掲:特定外来生物アライグマ帯広の森に出現

noken2016-07-10

[]特定外来生物アライグマ帯広の森に出現

2013.905の内容を再掲します。

*このエントリはどんどん新しい情報が入ってきますので、当面の間加除訂正し続けますのでご了承下さい。

「帯広の森」のモニタリングサイト1000の自動撮影カメラにアライグマが写っていたことが数日前にわかりました。

撮影されたのは2013年8月23日で、二カ所のカメラに写っています。

市内初ではありませんが、このような市街地に隣接した環境で確認されたのは初めてです。

農畜産・家庭菜園への進入、人獣共通感染症もさることながら「帯広の森」の生態系全体への悪影響は計り知れません。

アライグマは現在日本国内で確認されている外来種のうち、最も生態系に大きな破壊をもたらす種と言っても過言ではないでしょう。

特定外来生物の、販売・頒布目的での飼養、不正な飼養、許可のない輸入や販売、野外へ放つなどの行為に対しては、個人には3年以下の懲役や300万円以下の罰金、法人には1億円以下の罰金が科されます。また、特定外来生物について販売・頒布以外の目的での飼養、未判定外来生物について通知なしの輸入に対しては、個人には1年以下の懲役や100万円以下の罰金、法人には5000万円以下の罰金が科されます。

もし公園内の特定外来生物になんの対策も行わなければ、公園で飼っているようなものですから、その自治体には相応の罪が潜在するのではないでしょうか。しかし、罰金は科せられません。それはなぜでしょうか?

これは実はいろいろな法律にあてはまるのですが、もし自治体から罰金を取るとしたら、それは税金から取られます。一方外来種による被害は農業、生活、自然環境を長期にわたって悪化させるものです。罰は被害として受け取ってしまうので、罰金を取れば2重の罰となってしまうからだと思います。

暗に、対策しなければ(罰金はないけど)困るのは市民の皆さんですよ、という概念になっているのですね。

外来種問題は、誰も得をしない問題です。元あった自然も、外来種も、人間も、問題解決まで損し続けます。

ですから、関係各所がよく勉強し、効果的な手をなるべく早く打つ必要があります。

対策が早ければ早いほど、犠牲になるアライグマと在来の生物は少なくてすみます。同時にこれに関わる人間も労力が少なくてすみます。これはかなり重要なことだと思います。

そういう意味では、森に出現してから危機感に火がついているブログ管理人も、ダメですね・・・・

これで、セイヨウオオマルハナバチ ウチダザリガニ オオハンゴンソウ そして今回のアライグマ 北海道に生息する外来種のうち魚類を除く主要なメンバーがそろってしまいました。

このほかにも、オオアワダチソウ ルピナス ハリエンジュ アメリカミンクなどが生息してしまっています。

(個々に対策するだけではなく、やはり具体的な管理計画の必要性がここにも存在しているのだと思います。)


アライグマの直接被害を最も受けやすいのは ニホンザリガニ と考えています。

このほか、エゾサンショウウオへの捕食圧も半端ではありません。より市街地に近い大山緑地・若葉の森の最も市街地無いに生息する個体群(エゾサンショウウオ・ザリガニとも)にも危機が迫っています。

このほか、鳥類、エゾリス、などなど多くの野生生物の生息状況を一変させる可能性があります。木の枝で編んだ冬の巣などは、アライグマにかかれば、あっといまに分解されてしまいます。つまり、エゾリスにとっても生息の危機です。公園に無秩序・無責任に置かれている餌が、アライグマを利する結果となる場合もあるでしょう。

効果的な罠かけなど、誰もが思いつくことはさておいて、以下に見逃しがちなことを述べたいと思います。

1.キツネの捕獲はすべきでない

これは重要な対策ではないかと思います。

北海道大学教授 阿部永さんによれば、「北大植物園においてエゾリスを保護しようと思いキツネを排除したところ、かえって野良ネコの侵入を許す結果となり、リスがいなくなってしまった」という事例があるとのことです。

現在でも「帯広の森」の中ではキツネの捕獲は行われていないはずですが、市街地ではかなり多くの捕獲が行われているようです。動機はエキノコックスへの恐れです。

アライグマよりエキノコックスが怖いと思うかもしれませんが(エキノコックスはアライグマにも入るかもしれません)

しかし、下記リンクを読んで下さい。

アライグマ回虫症

http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g2/k02_42/k02_42.html

エキノコックスは確率もごく小さく(毎日キツネの巣穴に入って遊ぶくらいしないと寄生虫が体内に入らない)、潜伏期が長く初期なら薬で十分治ることがわかっていますし、多くの人は土いじりのあとの手洗いなどがちゃんとしていれば平気だと知っています。

しかし、アライグマは2階にも上れますし、家にも入ってきます。キツネの行動パターンとは全く違います。より図々しいのです。

対策をよく知らないこの寄生虫と、比べたらよく知っているエキノコックスでは、後者の方が断然安全です。

キツネがいることで、多少はアライグマの侵入を遅らせることになるだろうと思います。

ですから、「帯広の森」の周囲でも捕獲はなるべく行うべきではないと考えます。

また、キツネがアライグマ回虫を運ぶ可能性もありますが、キツネを捕る方がアライグマを捕るよりずっとたやすいと思います。

そもそも「帯広の森」は十勝の原生的な自然の方向へ戻す管理方針ですから、特定外来生物の捕獲と

在来種の捕獲は全く逆方向となります。

2.北海道の取り組みと自治体への促し

北海道の基本方針

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/alien/araiguma/kihonhoshin/araigumakihonhousin.htm

北海道の生物多様性保全課はその施策の一環として、アライグマへの対策計画策定を各自治体に促しています。

新しい条例の中には、外来種への対策や餌付け問題などに関する項目があります。

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/tayousei/tayousei_top.htm

本来なら、その対策計画に沿って動けばいいのですが、帯広ではまだ策定されていない現状です。

3.知りうる限りの十勝での情報

2008年 清水 http://okiguns.blog.ocn.ne.jp/obihirobukai/2008/10/post_cf84.html

2009年 阿部豪さん*NGOアライグマ研究グループ代表 

http://tokachi.hokkaido-np.co.jp/kotoba_file/20090701.html

山を越えてきたのではなく、十勝管内での放逐が起源と考えている点が興味深いです。何となく札幌方面から来たのかな?と思っていたのですが、その後の情報を考え合わせると十勝内に数カ所の中心を持つ分布のようです。実際30年ほど前には帯広でもアライグマが販売されていたようです。

2010年7月 おびひろ動物園 アライグマの能力実験 http://www.mytokachi.jp/obihirozoo_2/entry/183

とても器用に容器の中の餌を取り出します。この動画はアライグマの罠を考えるために行われたものです。

2011年 十勝全体のまとめ http://www.tokachi.co.jp/news/201101/20110131-0007909.php

帯広の1件は郊外です。

2011年 アライグマからサルモネラ菌 http://www.tokachi.co.jp/news/201104/20110421-0008887.php

その論文 http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06502/b2.pdf

畜産廃棄物から発生した病原体が巡り巡ってまた人間に戻ってくる可能性は、鳥インフルエンザはじめ、多くの感染症で注目されています。

2011年7月 清水 http://www.tokachimail.com/shimizu/backnumber2011.php?d=20110720

など。

4.ほかの地域での取り組み例や情報、研究 ざっと集めてみただけですが

野幌森林公園地域におけるアライグマの行動圏(池 田 透・遠 藤 将 史・村 野 紀 雄)2001

http://clover.rakuno.ac.jp/dspace/bitstream/10659/1001/1/S-25-2-311.pdf

ウィキペディアの内容

http://ja.wikipedia.org/wiki/アライグマ

香川県のパンフレット

http://www.pref.kagawa.lg.jp/kankyo/shizen/gairaisyu/pdf/araiguma.pdf

神奈川での取り組み

http://www.nacsj.or.jp/pn/houkoku/h14/h14-no19.html

神奈川県周辺のアライグマの分布拡大予測

http://vege1.kan.ynu.ac.jp/araiguma/

生物侵入リスクの評価と管理

http://vege1.kan.ynu.ac.jp/lecture/BiologicalInvasion.htm

芽室町ではまだ見られ始めたばかり

http://www.memuro.net/sangyou/01.pdf

群馬県での調査 水棲の生物への影響が大きいとされる

http://www.gmnh.pref.gunma.jp/research/no_16/bulletin16_11.pdf

環境省の計画的防除の手引き

http://www.env.go.jp/nature/intro/4control/files/manual_racoon.pdf

都市緑地での調査(著者の佐藤さんは浦幌町でヒグマの調査をされている方です)

やはり湿ったところが好きなようだ。

http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~ken-jimuka/H19/H19gakuzyutsukouen/P01.satoho.pdf

5.環境省によって、外来生物の防除の確認・認定がなされた団体、自治体などのリスト

http://www.env.go.jp/nature/intro/4control/kakunin.html

帯広市は自治体としては(これは2013年当時の記述)名前がないことがわかります→現在はあります。ただし、市民も正しく情報を理解し、本質的な対策・計画の策定を訴える必要があると思います。名簿には、自治体以外の名前もずいぶんとありますね。一緒に考えていただける研究者の方々も必要と思います!

2016-07-07 7月10日里山Pとモニ1000チョウ調査

noken2016-07-07

[] 7月10日は里山Pとモニ1000チョウ調査

7月10日(日) 9:00〜 里山P オオアワダチソウ抜き&草刈り

 「抜けば抜いただけのことはある!」と実感出来ます。

  植生のダイナミクスや管理、ビオトープなどに興味のある方は是非!

7月10日(日) 13:00〜 モニ1000 チョウ類調査

 天気が悪くてチョウ調査一同気合いが入りません… orz エゾシロチョウの季節なのですが。

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2016-06-15 寒い日 鳥・草取り→チョウは中止

noken2016-06-15

[][]寒い日 鳥・草取り→チョウは中止

どうも海岸から入り込んだ海霧が重くのしかかっていたようです。

こういう日は札幌ではリラ冷えと呼ばれるようですね。

鳥類調査はなんと6人に達せず、3班目は一人で歩くという状態。

案外と鳥が多く、楽しめましたが・・・ちょっと先行き不安です。

やっぱりみんな、華々しく鳥が出るところの方がいいんだろうなぁ・・・

今年の繁殖期調査はこれで終わりで、次回の鳥の調査は12月です。

コサメビタキが営巣していました(800mmで撮影、トリミング)。

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里山Pは植生管理です。

今回はおもに航空法伐採地のオオアワダチソウの抑制です。

単純に外来種だから抜く、のではなく、目標とする植生に近づけていくために、例えば、

ナワシロイチゴの群落が発達しようとしているからそれを支援する。とか、

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アワダチソウのライバルとして帯広の森から採種したオミナエシの成長を助ける。

(このヤブマメとのたたかいはつらかった)

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などの方向性を持ってやっています。

天気が悪いため、チョウの調査は中止となりました。(もしかしたら土日のどちらか、天気がよかったらやるかも知れません)

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休憩場所のすぐ横でキビタキがさえずっていました。

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その声を聴きながらお昼を食べ、森の中をみんなでちょっとぶらぶらしながら観察しました。

これが面白かった。

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画像の場所はいつも集合する昭和61年植樹区の一部です。

「植えた」林に見えますでしょうか?

自分たちの手入れの方向性が、自然の側から評価されたような気がして嬉しい。

この瞬間こそが、森づくりの醍醐味なのです。

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一番驚いたのはフタリシズカがこの林の真ん中にあったことです。

この植物の播種様式はどうなっているんだっけかな?

オオバナノエンレイソウや、オオウバユリもいつの間にか植樹林に入り込んできています。

特にオオウバユリはことしは盛大に開花しそう!

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ミズナラの雌花が、ちいさなドングリの形になりつつありました。

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ヤマブドウのつぼみがたくさんありましたが、残念ながら雄花だったようです。


さて、お怒りモードですが、画像の場所はいつもいつも「庭の手入れゴミ」が捨ててあります。見る人が見ればわかるでしょう。

おそらく特定の人がやっているのでしょうが、板ガラスが何枚も捨ててあったりして危険です。やめて欲しい。

同時に、行政はもっと「帯広の森」を腹をくくってアピールすべきと思います。

行政がだらしなければ市民もだらしなくなる。逆もまた、真実です。

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次回は6月26日(日)午前にチョウ調査、午後に植物調査です。たくさん参加がありますように。

2016-06-11 NHKは餌付け好き

[]NHKは餌付け好き

これまでたびたびNHKが餌付けを奨励する映像を流してきたことはお伝えしました。

「懲りないNHKまた餌付けシーンを放送」

http://d.hatena.ne.jp/noken/20100205

あるいは、

「NHK番組でまたまた餌付け!」など。

http://d.hatena.ne.jp/noken/20101108

社会的な責任をどのように考えているのでしょうか。いないですよね。

おすすめしません野生動物への餌付け

http://d.hatena.ne.jp/noken/20100125

今朝また、NHK北海道の「ぶらりみてある記」の小樽の紹介で、船の上からカモメ類に餌をやっていました。

お菓子かも知れません。

このような餌やりに対して様々な理由から禁止を呼びかけるところもありますが、そのような現状を知らないのですね。

マスコミがこのようなことに無神経であることに失望を覚えます。教養が無いと思います。

2016-06-09 6月12日の活動案内

noken2016-06-09

[][]6月12日(日)は鳥類調査からの3連ちゃん

里山をつくろうプロジェクト&モニタリングサイト1000里地調査のご案内です。

6月12日(日) 5:00〜 モニ1000 鳥類調査

ことしの繁殖期調査はこの日で終わりです。

6月12日(日) 9:00〜 里山P オオアワダチソウ抜き&草刈り 

草の伸びが早いです。作業地では、手作業を上手に投入することで機械刈りをしやすくしており、オオアワダチソウの抑制が予想以上にうまくいっていると思います。

植生のダイナミズムに興味のある人は参加してよく見て欲しいところです。

このように残したい種類に印をつけ、その周りの外来種(があれば)抜き、機械刈りの時に間違って伐らないようにするのです。

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6月12日(日)13:00〜 モニ1000 チョウ類調査

前回はかつて無い頭数のウスバアゲハが見られて驚きました。

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蝶の発生も前倒しですし、頭数も多いです!

網もって走れる人募集!後ろから歩いて覚えたいって方でも歓迎です。

もちろん、一部の活動のみの参加でも歓迎です。

でも、通しで参加して一日を森の中で過ごすのも良いですよ。

6月8日(水)18:30〜 例会(於:はぐくーむ)もあります。茶菓子ありです。