小川町、稲刈り


ブログの更新は途絶えていましたが、しっかりと農パソ自体は続いております。さて、晴れ渡る10月の空の下、いつもお世話になっている小川町で稲刈りを実施しました。今回はモンゴル人の研修生たちも同行し、総勢二十数名での農パソです。過去最大級の参加人数なのではないでしょうか。

システム開発技術を日本で学び、モンゴルに伝えるため、海を越えてやってきた7名のモンゴル人研修生。3カ月限りの日本滞在ではありますが、帰国すればモンゴルの大企業でのシステム開発が待っています。また、彼らには、日蒙の架け橋になってもらうという使命もあるわけで、日本の奥深さを体験してもらおうじゃありませんか、とこの稲刈りイベント実現と相成りました。

今回のイベントを仕切っていただいたのは、いつもお世話になっている、「生活工房つばさ游」の高橋優子さん。刈らせていただく田んぼで頭を垂れるは、有機農法で丁寧に育てられた「はえぬき」の稲。切れ味抜群な新品の鎌をご用意いただきまして、ご指導の下、モンゴル人7名と、日本人共同で稲刈り開始。


稲を鎌で刈って、わらで縛って、重ねて、乾かして……。ただただ、それを繰り返す。普段、運動不足の身にはこたえます。けれども、じりじりと照りつける太陽の下、少しずつ束ねられた稲が、みんなの力でだんだん積み重ねられていくのを見るのは、なんともいえない満足感があります。

……そして1時間半後。


すっかり丸裸の田んぼに、ぶら下げられた稲。3週間〜1カ月、乾燥させたらおいしいお米になります。稲刈りの後は、懇親パーティ。下里分校の前の川のほとりにて、地元小川町の食材を使った手料理に舌鼓を打つ私たち。小川町の雑穀を使った地ビール、本当においしかったです。


酔っ払って総務担当の女子は野生に帰り、素足で川に飛び込みました。その後、日本有数の有機農家である、金子美登さんの農場も見学し、温泉にもつかり、秋の日本と文化と食を大満喫した一日でした。

稲刈りは初体験という人も多く、モンゴルの方に日本のよさを知ってもらおう、なんて言う以前に、私たち自身にも、毎日の食を支えるしくみを学んでいく余地がたくさんあるなぁと思う次第。学ぶだけでなく、実体験が伴えば印象もより強いものになります。いろいろと調整してくださった、小川町の皆さまには感謝、感謝です。