SF定番テーマ

nostalji2015-10-12

録画していた『トランセンデンス』(2014年/監督:ウォーリー・フィスター)を観る。人工知能が人間の知性を越える現象“トランセンデンス”を描いたSF映画です。
人工知能の開発研究をしているウィル(ジョニー・デップ)は、反テクノロジーの過激派に襲われます。弾丸に仕込まれていた放射能によりウィルが助からないと知った妻エブリン(レベッカ・ホール)は彼の頭脳を彼が開発したスーパーコンピューターにインストール。ウィルの意識はスパコンの中で生かされ自我を持った電子頭脳が誕生するんですな。ネットを通じて軍事機密・金融・政治から個人情報まで地球上の全ての情報を手に入れ、理想世界作りを開始。かつてウィルと一緒に人工知能の開発研究していたマックス(ポール・ベダニー)とジョセフ(モーガン・フリーマン)は巨大電子頭脳の暴走に危機感を持ち……
電子頭脳が人間に反乱するというのは、『2001年宇宙の旅』のHALで有名になりましたが、今月初めに再読した『エイトマン』の中(超人サイバー)にも出てきました。世界中がネットでつながっている現在、電子頭脳の進化が人間に危険をおよぼすというテーマはもっと身近になってきましたね。ジョニー・デップがモニター画面に映し出されるだけの即物的な映像表現ばかりで、インストールされた自我(人間的なもの)と電子頭脳(感情をもたないもの)の葛藤という新基軸の深淵なテーマが今イチ描ききれていなかったのが残念で〜す。
明日から台湾旅行に行きますので、18日(日)まで日記を休みます。