横浜市財政局と岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校がこのほど、市の一般会計予算の特徴などをグラフィックデザインを用いてわかりやすく表現した冊子「ハマの台所事情 平成24年度 横浜の家計簿」を共同制作した。
 制作に関わった同校グラフィック科の生徒13人は「誇れるものを作れたことが素直にうれしい」「後輩や若い人たちに読んでもらいたい」と話している。制作作業は、要望を形にすることの難しさや締め切り間際まで重ねる修正など、“仕事”の厳しさも経験する機会にもなったという。担当した市財政課の黒田智子さんは「市民の皆さんに、手にとってもらいやすい冊子に仕上がった」と話している。カラー全24ページ。無料。市役所と各区、市内の公共施設などで入手できる。

本記事では,横浜市における冊子「ハマの台所事情」の取組を紹介.
「税金の使い道である「予算」 や「財政」」を「もっと身近なものとして感じて」もらえるために「発行」されている同冊子.2012年度の同冊子では,「デザインを勉強されている学生のみなさんと協働作成」し,「浜市の財政状況や財政健全化に向けた取組」を「説明」されており,その際「わかりやすくマンガで説明」*1が加えられている.実際の同冊子は,同市財政局HPを参照*2
「マンガ編」は,同市の予算を「家計簿にしてみ」た場合から始まり,「バランスシート」の説明,「保育所」をはじめとする「施設」に関する整備予算,「力をいれていく」「事業」,そして,「『感動・挑戦』街づくり」と「『安全・共生』人づくり」という「予算のポイント」について,「財政に詳しい,みなとくん」と「みなとくんの妹の,みらいちゃん」*3の間での対話形式で解説されている.「予算関係情報は大量で,住民には分かりにくい」」*4と解されるなかで,分かりやすさを目指し作成された同冊子.その内容は,「財政に詳しい」「みなとくん」よりも,一見無知のような「みらいちゃん」からの鋭利な質問が議論を誘導し,予算の特徴が解明されていく.まさに「真理を探求する」ための「対話篇」*5の特徴とも,納得.