ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

印象が良くない

 今朝のテレビのニュースを見ていても「文藝春秋」の投稿について(論文なんていっているが、そんなもんじゃないだろ?え?おまえにいわれたくない?)聞かれて、「え、そんなこと書いてないでしょ?」といういい方があまりにも嫌みな感じで、印象がとても良くない。口先で「フ、フン」とせせら笑っている雰囲気が丸見えだ。これはなにも彼だけに限ったことではなくて、小泉もそうだった。「○○選挙」の時だけは愛想を良くするのは選挙のやり方として当たり前だとしても、その後に掌を返したような対応をすることができて、それが当たり前だと思っているこの種の人たちのあり方は、もうそれだけで普通の人たちの生活と大きく違っている。
 それがもうとてつもなく気持ち悪くてがまんができない。

あ、そういうことだったのか

 なんの縁だったか忘れてしまったのだけれど、東京工科大学という学校の名前を聞いてどこかで聞いたことのあるような、ないようなとても中途半端な気持ちだった。早速調べてみると1986年に創設された大学だということで、まだ20年ほどだからとても新しい。しかし、印象として薄い。もう一歩踏み込んで検索してみて分かったのは片柳学園という学校法人が経営している大学だということで、あ、ひょっとして、と思った。昔から蒲田の駅の西側、呑川の縁に建っていたあの日本工学院がその片柳学園だった。テレビ技術の発達、マンパワーの必要度と共に大きくなった専門学校だった。そうか、あの学校が大学もつくったのか。ようやくすとんと胸に落ちた。それにしても大学という商売はそんなに誰も彼もがやりたくなるほどの商売なのだろうかと、とても不思議な気持ちだ。

色と匂いの関連性

 キンモクセイがあっちでもこっちでも真っ盛りの様子で、この花について書かれている方のブログにあたることが増えてきた。もうそんな季節になってしまったということかと、肌寒さを感じて窓を閉める。
 キンモクセイの匂いはとても自己主張する。オイオイ、ここにいるぞ、知っていた?と声をかけてくる。結構木として大きいから後ろから襟首を捕まれるような気がしないでもない。この種のたっぷりとした香りを放つ花というのはいくつかあるけれど、春のクチナシジンチョウゲに比べると、キンモクセイの香りにはなんだか豊潤というか可憐という言葉とはおよそ繋がらない、フレグランスでいうと動物系の匂い、あるいは洒脱とはいえない匂いを私は思い浮かべてしまう。そうかといって嫌いなのかといったらそうではなくて結構好きなのだ。
 しかし、思い浮かべるのは死んだ母親の実家があるあの地方のことなのだ。ひょっとして幼い頃にこの匂いをすり込まれているのかも知れない。あるいはあの花の色にあるのかも知れない。思い浮かべてみるとクチナシやらジンチョウゲの花は可憐な色をしているものなぁ。

アイスランド 英国

 アイスランドの金融不安は大変なことになっている。なにしろあの国の政策金利は10数%にものぼっていたものだから海外からの個人名義の銀行預金も相当な数に上っていたらしく、英国で大騒ぎになっているようだ。英国政府は個人名義の預金を保護すると発表したらしいけれど、それでは法人が不満を持つようで、英国の首相Gordon Brownは苦境に立っているらしい。それにしても人口僅か32万人にも満たない国にどうしてそんなに投資(預金は投資ではないけれど)意欲が湧いていたのだろう。アイスランドといえば羊、そして氷河、火山、鱈、という発想しか出てこない。確たる資源があるとは思えないのに北欧の一国らしく高負担高福祉国家であるのは変わりない。学校も医療も全て税で賄われていると聞く。ただし、医学を志す学生は殆どが外国で学ぶという。なぜかというと臨床研修のチャンスが圧倒的に少ないからだというのである。絶対的な人口が少ないということがどういうことなのかをこれを聞くまで私には想像できなかった。
 アイスランド地熱発電水力発電だけで自国内で消費する電力を遙かに上回る発電量を持っていて、積極的にカナダのAlcanのようなアルミ企業の精錬工場を受け入れたりしている。しかも地熱発電は全体の発電量の3割にまで達していて残りはほぼ全量水力発電である。
 ここらあたりにゴールドマン・サックスをはじめ各国のファンドが投資意欲を示してきた理由があるようだ。その上、人口の三分の二が居住するレイキャビック地域ではほぼ全ての家庭に近郊で産出する温水が給湯、暖房用に供給されていてそれも無料だというからエネルギー利用法としては理想的といえるほど恵まれている。ただし、その代償は結構大きい。随分昔の話だけれど1783年のラキ山の大噴火では当時のアイスランドの全人口の三分の一にあたる12,000人を失ったという。今年の5月29日にも大きな地震が起きたというニュースが入ってきた。
 その地熱発電施設には日本の三菱重工がスチーム・タービンを輸出していて最新鋭の発電所が建設されている。同社はドイツ企業とコンソーシャムを組んでターン・キー契約しているそうだ。レイキャビク電力会社の発電ラインは完成したばかりで、増設工事も進んでいるのではないだろうか。MHIの契約は一体どんな条件になっているんだろう。人ごとながら気になる情勢になってしまった。
 これからまさに冬を迎える北緯60度の島国はどんな冬を迎えることになるのだろうか。尤も、人ごとでは終わらなさそうだけれど。