ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

高知白バイ事件

 4月16日 13:00より高知地裁において、高知白バイ国賠訴訟の判決言渡しが行われたのだそうでその判決は原告請求を棄却。
 つまり刑法で有罪が確定している件で民事で賠償請求の訴えを起こしたってだめよ、ということか。
 原告側は再審請求を5月20日~24日に高知地裁に提出予定だという。ひょっとするとこういう事件はあっちにもこっちにもあるのかもしれないなぁ、という気にさせる。裁判長は小池明善判事。

   主文 
1 原告らの請求を何れも棄却する
2 訴訟費用は原告らの負担とする

第1 請求
 略
第2 事案の概要
 略
第3 当裁判所の判断

1 争点(1)について、
 (1)  一部略
  原告らの主張は本件有罪判決が誤っており、冤罪を前提であることを前提とするものであるから、被告らの私法上の責任の有無を判断するにあたっては、本件有罪判決自体の当否を判断しなくてはならない。(原文ママ)
 しかしながら、前記前提事実の通り、本件有罪判決は、控訴、上告及び上告棄却決定に対する異議申し立てを経て確定していいるものである。(原文ママ
 そこで、刑事訴訟手続を経て確定した有罪判決が存在するにもかかわらず、民事訴訟手続において、無罪であることを前提とする請求が許されるのか否かについて以下検討する
(以下略)

田原総一郎インタビュー

なぜテレビ局が、郷原さんをどの番組にも出さないようにしたか。郷原さんを出したら、その局の司法記者に検察が意地悪して取材させないからです。
新聞を見ると小沢さんについての記事で検察側の情報については「関係者によれば」と書いてある。明らかに検察情報ですよね。僕はベテランの新聞記者に聞いたんです。検察官の個人名は書けないだろうがが、なぜ「検察関係者」と書けないのかって。
「検察関係者」と書くと、その新聞社が検察を出入り禁止になって取材できなくなるからだというんです。

 詳細は → こちら
 郷原とは元検察官の郷原信郎弁護士。

地震

 中国青海省地震は高地であることと、チベット族居住地であることから中国政府が海外へのレスキュー支援を断っているといわれていて実態がなかなか分からないという中、日本からは既にいくつかの医療グループが出発していると報じられた。
 もし、相変わらず中国政府が国際的な支援グループの現地への参入を拒絶するのだとすると、これはチベット民族に対するより一層の圧政ということになる。人道的見知からいっても国際的に糾弾すべき事態である。

アイスランド火山

 (写真:AFP)
 先月の下旬に噴火したアイスランドのEyjafjallajokull氷河の下の火山が再び大規模な噴火をしたようで、噴火口は先月の位置から外れているものの、正に氷河を融雪して活動しているそうだ。今朝のニュースではUKでは全空港が閉鎖に追い込まれているというし、フランスでもその影響が大、だそうだ。この分では旅行業界にとってはGWの稼ぎ時に相次ぐキャンセルという局面も出てきそうで、ここのところ地震続きの上にこれで、ますます景気に影響が出そうだ。ひょっとすると自然界に変調が来だしているのか。
 それでなくても一昨年末の経済破綻で疲弊しているアイスランドにとっては正に泣きっ面に蜂の状況を呈している。

【4月15日 AFP】アイスランド南部エイヤフィヤトラヨークトル(Eyjafjallajokull)氷河で3月に続き 14日に起きた火山の噴火により、15日は欧州北部全域で空の交通に大きな影響がでている。
 火山灰による悪視界のほか、旅客機エンジンの破損も懸念されたため、ノルウェーからスウェーデン北部の離発着便はすべてキャンセルされた。またデンマークの一部、フィンランド北部でも空の便が混乱した。
 また英航空管制当局は同日、アイスランドからの火山灰の影響で、現地時間15日正午から少なくとも午後6時(日本時間同日午後8時〜16日午前2時)までは、緊急の場合を除き、英国が管理する空域でのすべての飛行を禁止すると発表した。
 アイスランドの防災顧問を務める地球物理学者は、噴火の強さから見て、噴火は長期化する恐れもあると話している。(c)AFP 2010年04月15日 20:02 発信地:レイキャビク/アイスランド

  • IceNews(こちら)によると火山の南部に相当する地域には氷河が溶けた水が川に大量に流れ込んでいるようで、早急に避難するように勧告が出ているようだ。昨日も800名が避難しているという。
  • Helsinki発のフィナンシャル・レポートの記事によると現地時間水曜日午前時点での下流域の水位は通常の2.5倍に達しているといっている。
  • 英国The Mirrorは第二次大戦以来の航空カオスだと報じている。
  • ScienceFair(Apr 15, 2010)によると前回の噴火は1821年12月から1823年1月までと1年以上にわたっていたという。氷河によって急速に冷やされることによって火山灰は非常に微細(25,000分の1インチ程度=0.001mm)に砕け、一度空中に舞い上がると広範囲に拡散し、なかなか落下しないため、航空機エンジンに吸い込まれるとエンジンの高熱で溶解してタービン・ブレードに固着してエンジンそのものにダメージを与えるという。現在の予想ではこの火山灰の拡散は偏西風に乗って英国、スカンジナビア半島全体、ベルギー、ドイツ北部、モスクワにまで及ぶと見られている。日本を含む極東からの欧州航路の殆どが影響を受けるということになる。しかし、問題はこれに留まらず、現在噴火中のEyjafjallajokull氷河下の火山の影響が東側にあるより大きなKatla氷河におよび、こちらの氷河が溶け出してその下の火山が噴火するとより大きな火山灰を吹き上げる可能性がある。
  • USA TODAYのサイト(こちら)で空撮の様子を見ることができる。これだけの大きな航空業界のパニックはあの「9.11」以来のことだという。ほぼ酪農で成り立っているアイスランドの南東部の一部では視界はすでに150M程度にまで落ちており、家畜を至急厩舎に収容して火山灰を食べないように処置するようにと指示が出たという。空の便の閉鎖によって欧州の鉄道は混雑を極めているという。アイスランドでは過去に火山噴火による大きな被害が発生していて、1783年には有害ガスが噴出して、当時のアイスランド人口の4分の1に相当する9,000人が死んでいる。(USA TODAY - AP)
  • Daily Mail(2:34 AM on 16th April 2010)ある専門家によると目に見えない被害によって北欧地域に半年にわたって混乱が続く可能性があるともいう。

がんばる

 今朝のテレビのワイドショーを見ていると普天間米軍基地の処遇についての鳩山由紀夫の発言が自分で自分の首を絞めていて、自らその壁と高くする発言を繰り返すだけで、そんなこと実際にはできないだろう、という論調。もういいから、どうせできっこないんだから、そんな良い格好するなよ、といういい方。
 民主党が政権を執った、つまり多くの有権者民主党候補に一票を投じた時には、沖縄だけにこれまでのような犠牲を押しつけるのは好ましくない、と思っていたのではなかったのだろうか。良いんだよ、米軍基地の問題は沖縄に置いておけば良いんだよ、それで万事巧く収まるんだからというのがおおよその国民の総意なんだろうか。
 そうじゃなくて、もう戦後60年以上経っているんだから、もう過去の縛りから解き放たれるべきなんじゃないだろうか。非核三原則の密約についてもマスコミはきっちりかたをつけていないじゃないか。