ほぼ足りてまだ欲 その先

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詫び

 詫びを入れる、といういい方を致します。ごめんなさいというってことです。自分が悪かった、だから勘弁してくれろってことでございます。自分の非を認めるということになるわけです。それは結構、辛いことです。いや、その前にわびる相手にとっては何か辛いことが起きちゃったわけですね。で、その辛いことを作り出したのがこっちなんで、それで相手に詫びを入れるわけです。
 だから、詫びを入れて、それを相手が受け入れたからっていっても、相手がそれで癒やされ、それ以降もそのことで悩まないのか、といったらそんなことはない。思い出したり、フラッシュバックしたりするけれど、でも、それをまた持ち出して責めたりはしない、だけれど、その傷は残っている、ということにもなるわけですよ。
 だから、詫びを入れても、それを相手が「詫びを入れてもらったようには思えないよ!」といっているんじゃ、それは詫びを入れたことにならないんです。
 「いったい、何回謝ったら、気が済むっていうんだ!」というのは、明確に謝ったことにはなっていないってことですよねぇ。

訃報

 歌舞伎役者の奥さんが闘病生活の末になくなったそうだ。34歳はいかにも若い。特に芸能界の人だったし、歌舞伎役者自身は、酒癖も悪くて、態度でかくて、自身の存在を鼻にかけた至って人間性の劣った奴だけれど、なんてったって世間がちやほやする歌舞伎役者だから、昨日の朝からテレビはずっと報じている。
 しかしながら、このテレビは多くの配偶者を亡くした人たち、あるいは今現在闘病中の人たちにとってはかなり辛い状況を作り出していることは想像に難くない。
 思い出したくないような、ずっと思い続けていたいような気がしている人たちに、より一層それを思い起こさせただろう。
 彼女の死や、彼女の周りの人たちの悲しみはもちろんだけれど、そうした人たちのことも思い浮かべてあげたい。

2017年06月23日のツイート