【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 網走紀行2


(玄関は下田屋風の、こんな感じだった)
※博物館網走監獄からわずか5分ほど登ったところに当日の宿泊所「オーベルジュ北の暖暖」はあった。アイヌ民話のポロコックル(小さな木の妖精)が居そうなフシギな空間だ。

※玄関らしき入り口を見たが誰もいない。遠くからチェーンソ―らしき音が聞こえるので行ってみた。すると、入って待っててくれと言う。どうやら少し早かったらしい。

(眼下に広がる網走湖。以前、ワカサギ釣りをやったのはどの辺り?)











※暫く待つとスタッフがウエルカムフルーツを持ってやってきた。自家生産葡萄キャンベラだという。へぇ、網走じゃ葡萄が採れるんだっ!釧路より遥かに暖かいッ!
※そう言えば甥っ子たちは夏、網走に海水浴に行くと言ってた。(釧路じゃ冷たくて入れない)釧路より100kmも北なのに…どうやら海流の関係らしい。地球の動きはダイナミックだ。


※眼下に網走湖が広がる。ここは呼人(よぶと)温泉という温泉でもある。斜面にある露天風呂、内風呂には天を焦がすような夕焼けが射し込んでいた。ポッカポッカに温まる。


(露天風呂。成分記帳を忘れたが温まり方が尋常じゃないっ!それに浴槽も1.5mと溺れそうに深いッ)

※夕食は地域の食材を生かした創作洋食。北海道ワインに全粒粉の自家製パン、人参ムース生うに添え、ボタン蛯のマリネ、真鯛ポワレ…こんなに美味い料理は何年ぶりだろう…。

※ふと壁を見上げると色紙があった。『ありがとう』豊田章男 の署名がある。トヨタ自動車の社長。近くにテストコースがあり、何度も泊まってるんだそうだ。「ただし、今夜はお客様お二人の貸し切りです」。
※11月は閑散期なんだそうだ。ラッキーっ!朝食は、今年鮭の不漁で和食のイクラ丼に心惹かれたが、折角なので洋食にした。モチロン、全粒粉のパン。絶品、贅沢な朝食だった。

※9:30チェックアウト。これも5分足らずのオホーツク流氷館へ。ここには世界で最南まで流れ出る流氷のシクミ、実物の流氷、その氷の下に棲息する動物などが体感できる。

(展示スペースへの入り口)

(流氷の実物。−15℃で管理されてる)
※そう言えば2年ほど前、流氷のダイナミックな動きを空撮した番組があった。半径200kmに及ぶ、流氷の大河がまるで台風のように渦を巻いて移動する映像だった。地球はスゴイっ!
※零下15℃のタオル凍結体験をした後、流氷館を後にした。天気は相変わらず上々だ。これから国道243号を南下、美幌峠からクッシー伝説の屈斜路湖を見下ろして、帰寒する。

(国道243号美幌峠より日本で4番目に広い屈斜路湖を臨む。神秘的。クッシーが居そうだ)
※愛車も暫くぶりの旅でウレシカッタんだろう、軽やかにエンジン音を響かせポンポンとスキップしてた。その後の週末は2週連続で荒れた。いやぁ、ラッキーな旅だった。

★シンパイした愛猫クルルは、車の音がしても出迎えにも来なかった。「あぁ、ヨカッタ!寂しくなかったんだぁ」…。ただ、いつもより食べる量が減っていたように思えた。

★政治や社会問題から完全に離れたラッキーで贅沢時間だった。が、シンゾーもラッキーだったようだ。安倍トラで勢いを盛り返してるという。こういう風にツイてる奴も世の中にはいるんだなぁ…。