すべて昨日の話。気分は低気圧停滞中なり。(経済的に)働かなくていいなら、オレ、本当に働かないな、絶対。もう、なあんにもしたくない。
中野翠山田風太郎対談を読んでいて、安室奈美恵ほかを輩出した沖縄アクターズスクール社長の牧野正幸(これまで名前を意識したことがなかった)が、あのマキノ雅裕の子どもだと知る。母は轟夕起子とな! 世の中、知らないことで、驚くべきことがまだまだたくさんある。
資料とノートを持って、涼みながら仕事をしようと、名古屋発のチェーンカフェ「ダメコ」へ出かけるも、店員が少なく、右往左往し、突っ立っているぼくに声もかけない。見ると、一人席はいくつも空いているから、勝手に座ろうとも思うが、ようやく「順番お呼びしますから、書いて待ってて下さい」と言う。そんなことまでして、べつにコーヒー飲みたくないよ(大してうまくもない)と店を出る。「ものごとにはリズムがある」(井伏鱒二)。寝る前、大岡昇平『成城だより』を読み返してたら、大岡もそば屋で、荷物とステッキがあるので空いている4人席があるので、勝手に座ろうとしたら、カウンターの一人席に座るよう、店員に指示される。さあ、大岡さん、怒った。店員に文句をつけて店を出た。ステッキを忘れた。店へ戻った。この怒りと恥辱をいつまでも引きずる様が書かれている。ぼくもじつにこういう点危ないのだ。
夜「にっぽん紀行」、熊本を自転車で県内を走り回りながらパウンドケーキを売るおじさんをカメラが追いかける。その健気な全力の姿に泣けてくる。山越えの往復50キロなんて尋常じゃないが、車を使えば経済効率もいいが(自転車の荷台にはせいぜい50個)、自転車で走るおじさんだから売れるケーキがある。含蓄多し。怠けたくなったら、このおじさん(ほぼ同い年だが)のことを思い出そう。