かな?杉村議員ブログ「盗作」報道事件

元の文章は見ていないのであくまで伝えられているところから。

杉村議員がブログで盗作=指摘受け削除
 自民党杉村太蔵衆院議員がインターネットの自らのブログで予備校講師の著作を一部盗用し、指摘を受けて削除したことが23日明らかになった。
 杉村氏が盗用したのは元暴走族で知られる人気予備校講師吉野敬介氏の著作「やっぱりお前はバカじゃない」の一節。5月10日付のブログで19歳のころに思い悩んで自殺も考えていたエピソードを紹介した中で、「何度も死のうと思った。真冬の大雪山に車で行って、凍死を試みた」などと吉野氏の著作を用いた。 
時事通信) - 5月23日15時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060523-00000080-jij-pol

この報道についての、本人のコメント。

本日、5月10日付の私のブログの内容が、代々木ゼミナールの吉野先生の本の内容と似ており、盗用ではないかとのご指摘をいただきました。
ブログの内容は、私自身の実体験に基づいて書いたものですが、吉野先生の本を読んでいた影響もあり、結果として内容があまりに似るものとなったことは事実であり、この点に関しては、率直に申し訳なく思っております。
吉野先生と連絡を取り、事情を説明させていただきましたところ、先生よりご了解をいただき、また励ましのお言葉をいただいた次第です。
いずれにしましても、今回のような事を二度と起さぬよう十分気をつけてまいります。
改めまして、関係者の皆様にお騒がせいたしましたことを、心よりお詫び申し上げます。
http://sugimurataizo.net/2006/05/post_251.html

誤解を恐れずにあえて平易な言葉で書くが、結果として同様の表現は、著作権法上問題はない。
道徳的にも、同じような表現だからといって非難されるいわれはないだろう。
「盗作」「盗用」と「盗む」という言葉使われていることからも、その表現、アイデアを拝借するのが問題視されるのである。
そうだとすれば、重要なのは、知って拝借したということである。単に似ているだけでは、「盗用」「盗作」ではない。
さらに著作権という問題になるのは、表現の盗用だ。
しかし、上のブログの記事からは「知って拝借した」という点がわからない。
「吉野先生の本を読んでいた影響もあり、結果として内容があまりに似るものとなったことは事実」というが、
本当に「結果として内容があまりに似るものとなった」“だけ”であれば、謝る必要はないし、非難すべき問題ではない。
これを非難するのは因縁でしかない。
もちろん吉野先生の本を読んでいない方が盗んでいないことの立証は容易だが、
読んだことがあるからといって、盗んだという判断をするべきものでもない。
それでは、表現活動に際して、いちいち読んだことがある本を確認しなくてはいけないことになる。
「類似表現」=「盗用」「盗作」として非難する風潮があるが、誤りだ。
盗んだのであれば、きちんとそのことを示して謝罪すべきだし、結果論であるならば、謝るべきものではない。
この点を理解した上で、改めて釈明していただきたいと思う。
また、報道も盗んだのかどうかを判断できる事情を報道するべきだろう。