checkinstall 1.6.1の使い方

checkinstall の使い方は、/usr/share/doc/checkinstall/README.gz に詳しくかかれている。とりあえず要点をまとめて、後で試してみることにする。

1. ビルド作業

アーカイブを展開したり、CVSなどから取得したソースツリーの直下に移動する。

 $ cd (ソースツリーのトップ)

そして、インストール直前までの状態にする。大抵のオープンソースソフトウェアなら、make install する直前の状態。

 $ ./configure
 $ make

自作のソフトウェアの場合も、インストール用 Makefile (もしくは、スクリプト)を事前に用意しておく。

2. ドキュメント設定

/usr/share/doc/(パッケージ名) ディレクトリ以下にドキュメントをインストールすることができる。ドキュメントのソースは、doc-pak ディレクトリに置く。

3. パッケージ説明

description-pak ファイルに記述する。

4. インストール・削除時のスクリプト

もし、インストールや削除の時に実行したい処理があるなら、
http://www.debian.org/doc/debian-policy/ch-maintainerscripts.html
の条件を満たすようなスクリプトを作成する。終了のステータスが 0 なら成功、0 以外なら失敗であるシェルスクリプトのことだそうだ。

ファイル名 実行タイミング
preinstall-pak インストール前
postinstall-pak インストール後
preremove-pak 削除前
postremove-pak 削除後

5. パッケージ情報

checkinstall 実行時にパッケージ情報を設定できる。ほとんどの項目は、デフォルトのままでいいはず。以下の3つの項目は要注意だそうな。

Name
デフォルトではソースディレクトリ名前が設定されるが、不適切なら修正する。
Source Location
まだ未実装な "auto-unpack-configure-compile-install" 機能のためのものらしい。
Alternate Source Location
ソースアーカイブの取得先URL。これも新機能のためのもの?

6. パッケージ作成(&インストール)

checkinstall コマンドを実行する。

 $ sodo checkinstall (インストール用コマンド)

パッケージの作成と同時にインストールも実行される。