飛翔

日々の随想です

久しぶりの晴れの日と菊池寛

 終日雨。
 水回りの掃除はこんな日に限る。



 トイレ掃除に、風呂場の天井と床、壁のタイルに塩素系洗剤をたっぷり浸した雑巾で拭きまわった。
 カビが発生すると嫌なので、徹底的に掃除しまくる。



 シンクをピカピカに磨きと、掃除の一日になった。
 風呂場の天井を掃除したせいか、腕の筋肉が痛い。
 手抜き家事のつけが筋肉痛となってやってきた。



 もっとも最近は夜中まで読書に費やしているので、家事はおろそかになってはいた。



 小島政二郎の『眼中の人』をきっかけに、芥川の本を片っ端から読み、今は菊池寛にはまっている。
 大正時代の文士は芥川龍之介も、菊池寛も、ものすごい読書量であることがわかった。
 古今東西のあらゆる本を読破している。英語、ドイツ語、フランス語の原書を読み、万葉集から江戸文学、歌舞伎からシェイクスピアまで、戯曲から小説、詩、俳句に至るまで精通している。


 久しぶりに読んだ芥川作品の格調高いこと、精緻なまでに整った文体はどこまでも美しく丈が高い。

 

 芥川龍之介と友人だった菊池寛文藝春秋を私費を投げ打って作り、芥川賞直木賞を創設した立役者である。



 同年代を生きるうえで、文壇に誰が先に立つか、熾烈なものだったようだ。
 芥川龍之介菊池寛小島政二郎、など。



 大正文士の活躍の陰には大変な読書量と教養が下地になっていたのが窺える。



今の芥川賞の質は当の本人の芥川龍之介が生きていたらなんと言うだろうか?



 洗濯もするが、読書もする私の日常の一端をちょっとだけ、書いてみた。