児童ポルノ・児童買春・児童福祉法・監護者性交・不同意性交・不同意わいせつ・青少年条例・不正アクセス禁止法・わいせつ電磁的記録・性的姿態撮影罪弁護人 奥村徹弁護士の見解(弁護士直通050-5861-8888 sodanokumurabengoshi@gmail.com)

性犯罪・福祉犯(監護者わいせつ罪・強制わいせつ罪・児童ポルノ・児童買春・青少年条例・児童福祉法)の被疑者(犯人側)の弁護を担当しています。専門家向けの情報を発信しています。

被害者が低年齢の方が犯情重い(青森地裁五所川原支部H14.6.18、青森地裁五所川原支部H14.7.15)

 事案によりますが、一般論でいえばそうでしょ。

 せっかく行ってきたので五所川原支部にスポットを当てましょう。
 詳細知りたい人は、五所川原支部の保管検察官へ頼んでください。

借金返済迫り売春させる

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050713-00000204-yom-soci
 ここまでくると女性について被害者性が顕著になります。

売春防止法
第7条(困惑等による売春)
人を欺き、若しくは困惑させてこれに売春をさせ、又は親族関係による影響力を利用して人に売春をさせた者は、三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。
2 人を脅迫し、又は人に暴行を加えてこれに売春をさせた者は、三年以下の懲役又は三年以下の懲役及び十万円以下の罰金に処する。
3 前二項の未遂罪は、罰する。

刑事裁判実務大系3風俗営業売春防止法「対償の収受等」古川龍一P251
一項前段における「困惑させて」とは、暴行脅迫に至らない程度の方法によって、人に心理的威圧を加え、又は人の自由意思を拘束することによって、精神的に自由な判断ができないようにすることをいう

大橋充直「第48回 続・情報漏えい犯罪の新判例(ACCS事件)」捜査研究 '05.07.05

8 おわりに
今回は2回にわたり,いわゆるACCS事件と呼ばれる情報漏えい犯罪の新判例を見てみた。本件は被告人側の控訴で確定しておらず,控訴審の判断が待たれるから,本件新判例に対する筆者の個人的評釈を差し控えることをお許しいただきたい。

ということで、検察官と弁護人の主張と裁判所の判断が整理されています。

「子ども対象・暴力的性犯罪の出所者による再犯防止に向けた措置について」捜査研究 '05.07.05

保坂啓介「子ども対象・暴力的性犯罪の出所者による再犯防止に向けた措置について」捜査研究 '05.07.05
また,科学警察研究所において,昭和57年から平成9年までの間に警察が検挙した子どもを対象とした強姦事件の被疑者527人のうち,追跡可能な505人について.平成16年6月末までの再犯状況を調査したところ,全体の20.4%に当たる103人が検挙後に再び強姦又は強制わいせつの再犯に及んでおり,うち子どもを被害者としたものは47人であり,性犯罪を行う場合には再び子どもをねらう割合が高いことが示された。

大阪では控訴趣意書は6通出します。

 「控訴趣意書差出最終日」も「控訴申立期限」同様に重要な意味があるので緊張します。
 といっても、期限後に補充もできないことはないので、期限までに100%仕上げる必要はなく、とりあえず控訴理由だけ全部拾っておけば、期限には80%でいいという感じです。

 提出部数というのは、写しの部数なんて誰がコピーするかという話なんですが、なんか、昔、弁護士会と裁判所で協議して決まったみたいです。(PDFではどうか、CDROMにしてはどうかという希望はあります。)
 人に読んでもらうわけですから、紙を節約するために、活字を小さくして、字数多く字間詰めて・・・なんてことはやめましょう。 

平成17年(う)第××号
控訴趣意書差出最終日通知書
弁護人
被告人Kに対する○○被告事件について,控訴趣意書を差し出すべき最終日は,平成年月日と指定されたから通知します。
注意
控訴趣意書は,署名押印のある同文のもの2通(弁護人はさらに写し4通)を上記期日までに,当裁判所に提出してください。
平成年月日
大阪高等裁判所第×刑事部

 この事件はだいたい60ページくらいじゃないかな。

買春した少女50人撮影しDVD販売

 買春→製造→所持→販売(提供)のフルコースみたいですが、こういうのをネタにして罪数どうなるか考えます。
 提供罪・所持罪を包括一罪として、買春→製造→所持→販売(提供)を牽連犯とすれば、全部まとめて1罪になるんですけどね。
 わいせつ図画販売と所持が一罪になるのをテコにして。

http://www.saitama-np.co.jp/news07/14/06x.htm
容疑者は携帯電話の出会い系サイトに「三十歳男。五万円で会ってくれる人」などと書き込んで買春相手の少女を誘い、ホテルで「自分で後で楽しむために」と言ってビデオ撮影していた。DVDの販売はホームページで紹介し、一枚千五百円〜八千円で売っていた。