甘納豆お赤飯の謎が判明

北海道ローカルな食べ物として、その名をはせている「甘納豆入りお赤飯」ですが、ようやくその謎にたどりつきました。光塩女子短期大学初代学長の南部明子先生が、昭和20年代後半に発明した料理とのことです。大学の沿革ページには、しっかりとそのことが書かれてあります。

あなたは、甘納豆入り赤飯をお好きですか?小豆ではなく、甘納豆の入った赤飯は家庭でも作られ、お店でも売っています。でも、この甘納豆入り赤飯が北海道特有のものだとは知っていましたか?実は、この甘納豆入り赤飯を考え普及させたのは、本学初代学長の南部明子先生なのです。

「甘納豆入りお赤飯」が北海道ローカルな食べ物で、ああでもない、こうでもない、という話は良く聞きますし、ウチの奥さんには「なんで甘くして食べちゃうの〜 そんなの信じられない!」という拒否反応を示されたこともあるのですが、そのルーツが一体何であるのかは長年の疑問でした。ところが、何気に立ち読みしていたこの本に、謎解きが出てきてビックリ!まさに、長年の疑問が解けたと言ったところです。

全日本「食の方言」地図

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この本の中から南部明子先生(故人)の娘さんの言葉を引用します。

祖母(=明子さんのお母さん)が普通の小豆の赤飯を炊いたとき、食べやすいように甘納豆を乗せた。すると子供たちがとっても喜んで食べてくれたんだそうです。母(=明子さん)はそのことを覚えていて、簡単に作れる赤飯を考えつきました。もち米と普通のうるち米を半々の分量で炊くのですが、そのとき食紅を混ぜピンクに炊きあげます。ご飯が炊けたら甘納豆を入れ、一緒に蒸します。それだけです。

そう、それだけなのです。面倒くさくないのです*1。甘さ控えめにするときには、事前に甘納豆を湯通ししておけば十分です。いつでも簡単にお赤飯が炊けますので、一度この北海道の味をお試しあれ。


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◆作り方・レシピ ― 木村製菓による説明

◆その他
 節分に殻付き落花生:id:omochikun:20080228
 北海道人と鮭:id:omochikun:20040923:p3, id:omochikun:20041220
 そういえば鰊(にしん)は北海道の魚:id:omochikun:20041230

◆おまけ

北海道の食―その昔、我々の先人は何を食べていたか

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*1:実は、甘納豆を作るのが面倒なのです