若手エンジニアにお薦めのスキル!

@IT - いまお薦めのスキルはこれだ! 2007年春版

ITエンジニアにとって,定番スキルは,「C言語プログラミング」「Javaプログラミング」「UNIX」「システム設計」「ネットワークTCP/IP」 だそうだ.まあこれは妥当だと思う.

おや?と思ったのは,「プロジェクトマネジメント系」の資格取得者や受講者がここ最近増えているのだそうだ.PMBOKなどの知識体系もプロジェクトマネジャーのみならず,新人や若手エンジニアにも浸透してきているらしい.「コーチング」「ファシリテーション」「ネゴシエーション」といった,いわゆる「コミュニケーション・スキル」への関心も高くなっているという.

これはとてもよい傾向だと思う.というのは,普段からよく思うのだが,エンジニアもしくはプログラマとしてのみで一生食っていけるような人(本物の超スーパーなGeek)は,実はほんの一握りだ.たんにプログラムを書くだけなら,最新技術にも精通していて体力も気力も充実している若いエンジニアがボコボコでてくるからだ.ここ数年は,インドや中国のエンジニアもどんどん日本に進出してきている.だから,ほとんどの人は管理職やアーキテクト,コンサルタント,プロジェクトマネージャ,チームリーダー,もしくは全く別の道へと,自分の能力や責任を広げていかなければならない.

また,現在プログラマとして活躍している人でも,自分が関わっているプロジェクトの進め方やマネジメントについて知らないよりは知っていたほうがいいと思う.プログラマは,とかく細かい部分やある特定の部分に深く深く入り込んでいく習性がある,というかこれができないとプログラムは書けない.いわゆる Geekな視点=狭く深い視点は,これはこれで非常に大切なのである.だけど,全体を見据えた上で自分の領域の仕事をこなすのと,自分の領域だけみて仕事をこなすのとでは,そのプロセスや成果は全く違ってくる.

このように,自分のキャリアを考えたり,現状プロジェクトでの視点を広げ,多様なものの見方・考え方ができるようになるためにも,若いうちから「プロジェクトマネジメント」や「コミュニケーション」のスキルを身につけて絶対損はないと思う.もちろん,コアな技術のスキルは当然身についているとしてではあるが….