精巧なかつら? いやホンモノだ。


 トラックのリア部分に、意味深げなステッカーが一枚。
 むむむ、お顔を拝見したいような、したくないような。
 少なくとも、「子どもが乗っています」という「それがどうした!」的なステッカーよりは効果あり・・かな。でもやはりちょっとコワイ。

 ところで、先日NHKの「タイムスクープハンター」の最後の数分を偶然観た。で、たまげた(古い言い方だぜ)のは、登場人物の頭のリアル感。そのちょんまげは、まるでホンモノのように見える、と思って調べてみると、「まるで」ではなくて本当にほんものだったのだ。つまり役者さんは頭の毛を左右だけ残して剃り込み、実際にちょんまげを結っている。もしくは盛っている。これはまさにリアル感というよりも、リアルそのものではないか。
 番組は江戸時代にタイムトリップするという荒唐無稽な設定なので、逆にリポートされる江戸時代が、ホンモノっぽくないと魅力がなくなる。例えば『水戸黄門』のロケ現場にレポーターが現れても、作りモノ感いっぱいで、番組としては成立しないだろう。つまりこのリアル感は、番組の必要欠かせざるコンセプトなのだ。そこまで追求するこの番組スタッフの意気込みはお見事である。
 ちなみに大河ドラマ龍馬伝』は、カメラワークや小道具、そして空気の粉っぽさや光の入り具合が、なかなかいい感じである。あの大森南朋さん演じる武市半平太が、かつらを脱いでリアルちょんまげにすれば、それこそ完璧なのだけど。
 この「タイムスクープハンター」は確か一年ぐらい前、深夜に放送されていたはず。今回のモノはその再放送かなと思って、ホームページを見たのだけれど、実はよくわからない。デザインは、『ブレードランナー』みたいでカッコイイのだけれど。

 そして無理やり冒頭に繋げる。
 さて、このステッカーの主は、どのような趣きでこれを貼ったのだろうか。はたしてリアル・ステッカーなのか、それともかつらステッカーなのだろうか。いや、いやいいです。お答えにならなくとも。