No.115 / クラッシック・ピアノ女の謎 1




中学3年の頃
エレキ・ギターもまだ持ってない頃
バンドの真似事をしようということになりました。


下校途中に8ビートという西尾唯一のロック系楽器店がオープンしていて
なんと!
スタジオ!があったのです。


私たちは意味も無く何も買わないのに毎日毎日日課のように8ビートに通い、フェンダーのギターを眺めてはポカ〜〜ンと口をあけ、よだれを垂らしていました。


店主のバラさんは優しい人で、質問するとはにかんだ笑顔でぼそぼそと僕等のくだらない質問にもいやな顔一つせず丁寧に答えてくれました。


そんな中学3年のある日の教室。


K : お〜いみんな!8ビートでビートルズやらん?
A : いいよ〜!かっこいいじゃん!
B : で、K 君ギターあるの?
K : ない!....モーリスしかね...
B : エレキじゃないじゃん?どうするの?
K : 大丈夫!8ビートの棚にいっぱい並んどるじゃん!ひひひ。
A : えっ?貸してくれるの?売り物じゃん?
K : 聞いてないけど借りる!
A : なるほど!いいじゃん!やろまい〜!決定!いつやる?
K : 明日!だから今日個人練習してきて!
B : 曲は?
K : ゲット・バック!...........と...バースデイ!


つづく