ぢぬんをぐろぐろ

●なんかカツカレーを喰いたくなったのでそのようにする。とりあえず近所のスーパーでチキンカツを揚げてもら…おうとしたらフライヤの火を落としちゃってねーと言われたので生で買ってきて家で揚げることにし、カレーはズボラこいて百均で買うことにする。


レトルトカレーを手にとってふと横を見ると、フライドガーリックてなおいしそうな代物があった。これはカレーに振りかけたら旨そうだ。チップじゃなくて荒微塵状態なのもカレーにはよろしな、ってことで買ってきた。のだが、ラベルの印刷がこれであるよ。


「ッンガポール」に「ュニバーサル」。エエね。最近は割とチェックもしっかりしてるから、こういう正調VOW的海外誤植もとんと見かけなくなってきてたけど。現地企業のおっさんらが「よっしゃ一旗上げたるわい」と、独学独力のねじり鉢巻で立ち上げた企画なのだろうかなあ、とか妄想が湧きますよ。…ま、この「ュニバーサル商会」とやらがヘッポコなだけかもしれませんがね。


そういや昔あったな、と思って「ぢぬんをぐろぐろ」という誤植ジェネレータサイトを探してみたら、なんか撤退されてるみたいな感じになっててすこし寂しくなりました。面白かったのにな。

妖奇士

天保異聞 妖奇士20話。家と武士、母と子。ユキさんは双方の関係性から独り立ちをする…40年もかかったが。それはその関係性を否定することではなく、認めることにほかならない。そういう意味で、今回の大立回りはユキさんの壮大なイニシエーションと見ることもできようか。…ある意味、ハタ迷惑な話ではありますな。


養子とひざかたの二人のユキさんは、ちょいと心の動きが唐突だったかなというきらいがあった。しかし本物ユキさんと母親のエピソードは、この作品らしいヒネリ加減で割と面白い。母は子を一発で見破る→でもそれはボケて勘違いしたからだ→ホンマは判っていましたよ、という話の流れにいちいち乗せられてしまったワタシでありますからして。エエお客やなあワシ。


あちらこちらにぶつかり通しで歩き方は一向に上手くならぬ、という凝った台詞はちとクサいが、本心と照れの良いバランスが出てて悪くなかったな。しかし…今回のカイジューはレギオン平成ガメラ2)にクリソツやな! なんかそれっぽいバリア展開してるし地面掘って逃げるし。これはひょっとして大谷幸つながりのパロなのか?

ローレライ

ローレライ、TVにて視聴。わはは、ワシはまだこういうハナシを楽しんで見られるのだなあ、な感想。架空戦記というよりは異世界戦記、樋口真嗣監督の手によるファンタジィアニメである。よって当時の軍人はこんなこと言わねえ、とかいうのはヤボ…というより意味が無かろうな。まあ無論、舞台に昭和二十年を選択したのは紛れも無い「意図」が働いてるんだろうけどさ。


最終兵器潜水艦彼女をめぐるアレコレ話。意外に盛り上げどころやドンデンもあったし、CGメインの特撮も楽しい。米艦隊はかっこいいなあ。潜水艦映画としてはまあ、そこそこですかね。…どうも説教臭くて人情シーンがカユいのは日本映画の宿命か。


ちょいと気に入らなかったのは色使いかな。あえて昔の色づけ修正写真みたいにしたんだろうけど、コントラストが薄いのがちょっとヤ。特に影や黒が浅いので画面が軽くてねえ。もっとガンマ値が大きい方が好み。あと、空と海の青くらいはもちょっと自然な色でも良かったのでは。重要なシーンが多いし。


俳優…いや、キャラについて。パウラさんは充分に薄幸の不思議ちゃんオーラがあっていいんだけど、大事なファーストショットくらいもうちょっと魅力的に撮って欲しかったなあ。なんか可愛くなかった。あ、聞いてたとおりピエール瀧さんは強烈な旧軍顔で宜しかったです。てことで、思いの外楽しんで見られたのでした。