最強生物二題

●夕飯のために近所のスーパーに寄る。暑いのでめんどくさいのでどうしよっかなー、魚もエエけど高価いなー、とか思ってたら魚売り場の展示水槽の前に仁王立ちのサラリーマンさんを見る。いやー判る々々、お魚をボーっと見てるのって楽しいもんね、弱って腹を上にして浮いてたりね、と共感しつつ水槽見たらサメがいた。


そ、サメ。全長は1米ちょいだろうか、結構な長さだがスリムな体躯のせいでそれほどの大きさは感じない。がしかし、ピンと立った背びれやクラシックカーのボンネット横開口部(なんてェの? アレ)みたいな並んだ鰓、それはもう正に図鑑にあるようなサメそのもの。うわあサメだ、とか呟いてしまった。


鮮魚コーナーの生け簀に居るってことは、コイツはそのうち喰われちゃうってことなのだろうけれど…えええ、喰うのこれ? 喰えるの? いやかまぼことかにするなら判るが、わざわざ生きたのを泳がしてるってことは鮮度重視の…刺身? この辺じゃ聞いたことねえなあ。にしても…うわあサメだよ。かっちょえー! おっさんが仁王立ちで見てる気分もよく判るわ。


買い物で店内一回りしてまた水槽の前に来てみたら、底の方で止まっていた。サメって寛平さんのごとく止まったら死ぬ魚と違うかったっけ。それともアレはある種のサメだけに適用されるルールなのか。…うーむ、しばらくは気を付けてこの鮮魚コーナーに注意しておこう。ひょっとしてサメの三枚おろしとかを売ってるかも知れぬ。


●チャンピオン立ち読みして新連載板垣恵介まんがのジャンピング具合に割と感心したりする。そーかー、恐竜と闘う原始人の話かー。板垣版「原始のマン」というか「アイスマン」というか。超巨大な岩塩の結晶に封じ込められた格闘中の恐竜と人間、という大バカなツカミが素晴らしいや。…岩塩は確か海由来の鉱石だから、格闘などの一瞬の状況を封じ込めるにはちと向かない素材だけど、まあ板垣マンガにそういうリアリティは誰も求めてはおるまい。


まてよ、ということは、チャンピョン前号の一応のバキ区切り回はまるまるこの新連載の予告編だった、ってことか。そらまた剛毅なこった。いやー、ひょっとしてアレか、現代に蘇ったこの原人主人公が、最終回で勇次郎に叩きのめされたりするのか?