シャングリラ/東のエデン

シャングリ・ラ・9話。中田オカマさんは大暴れの末に敵に囚われとなり、ここにきてクニコさんは大きな精神的支柱を失うのである。補完的にカラ元気出す彼女であるが、突き進んだ先に見たものは死々累々の囚人仲間たち…という。主人公状況がかなりキッツいことになってる一方、炭素経済社会の方もアチコチで風雲急気味。うん、この急き立てるような積み重ねはエエ感じ。


戦闘オカマ対SかつMの冷感女、という対戦カードが酷くてかなり笑う。一体にこの作品、ひとかどの人物はのきなみ変態さんだってのが実に心強いなあ。クニコさんはそうでもないが、その代わり今回は中田さんのことに触れられた瞬間の恐怖表情という一芸を見せてくれる。怖ェよ。ヒルコシーンより怖い絵ってのはどーかと思うぞ。


上記戦闘シーン、日蝕中の暗闇のせいで妙に現実感の薄い風景なのが印象的。クニコさんの行く手を阻む謎の落下鳥居群とか、まるで夢のシーンのようだ。…あと、ヒルコさん役の金朋先生の演技はやっぱ、半分ギャグじゃよなあ。あれ絶対、「はいカット!」の声とともにみんな大笑いしてると思うのだ。


東のエデン・8話。大杉さんのちんこきり危機は杞憂として去り、さて滝沢さんの出自と目的を知るためのクエスト再開である。とりあえずはこの、ブラックボックス状のノブレス携帯を何とかしたいものだ…ってこれ、あのやさぐれ刑事さんの持ち物だっけ? 携帯に関しては鴨川にて引きこもる「パンツさん」がオーソリティである。何故か中国地方言葉のパンツさん。…そういや檜山勇者王って広島出身だっけ? まいいや。


引きこもりとは世を忍ぶ仮の姿、パンツさんの正体はセレソン研究オタでした…という。ノブレス携帯を解析するのが彼の当面の役割だろうが、彼の成果物である「世間コンピュータ」なるものも向後関わってくるんだろうな。何でしょう、ハリ・セルダン的な何かでしょうかね。それがエデンたちの画像識別ソフトとかと関わってきたりするのだろうか。


大杉さんは単独行動で何やらやってるようだが、折角の勘違いで物語上助かった命であり、もっかい死んだら今度は確実に死ぬぞ(日本語がヘン)。てことでまあ、大きな要素のつなぎ回っぽい話でしたかね。次週以降の展開を楽しみに。