Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

土手に霜、冬場のモーターは寒い

oyajisculler2012-12-12

今朝は週1回の平日早朝のジュニアフォアコーチング。
漸く昨日、豪州人のプロコーチ:A.P.氏が、対校コーチとして着任した。今朝は彼が指導する対校チームと女子チーム全体を見るため彼らをポンドに出艇させていた。
このため、荒川に出艇したのは東大ジュニアフォア2艇のみ。東大にはモーターが2杯あり、ジュニアコーチは通常、小型のゴムボートを使っているが、今朝は大きい方のFRP艇を使わせて貰った。でもこのFRP艇はゴムボートに比べて艇上に風を遮るものが無く冬場はやたらと寒い。
今朝は気象庁の気温実績では6時の気温は2℃という事だが、体感気温は氷点下だった。未明からの早朝時に最も気温が下がるのは日の出前後。余りに寒いのでモーター上で屈伸運動をして体を温めた。右上の写真は揚艇時に土手に生えた草を撮影したもの。緑の葉っぱに薄っすら白い霜が降りていた。道理で寒かった訳だ。

ジュニアフォアのコーチング:

さて、本題のジュニアフォアコーチング。
今朝は2杯の内、彩雲クルーの出艇準備(昨日代漕していた1名が戻り、PTHなどのリギング調整)に手間取り、5、6分岸蹴りが遅れた。従い、往路は彩雲に伴走し、コーチングしながら秋が瀬に向かった。今日の荒川は略無風で、水面は鏡の様にフラット。従い、ノーフェザー漕ぎでもバランス良く漕げていた。
組んだばかりの1週間前はバランスを崩してフォワードでブレードを引っ掛けたり擦ったり、バタバタだったが、今日はハンドル膝前から先を、踵に体重を乗せ、脚でバランスを取りながら漕ぐ事に注力させた結果、随分バランスが改善した。このため、ブレードワークや各漕手の漕ぎを確り見る事ができた。やはりボートの基本はバランスである。下の写真は往路の彩雲クルー:

一方の祥雲クルーは、1.5kmほど先を行っているので、往路は全く見る事が出来なかった。彩雲が秋が瀬鉄橋を超えるところで祥雲が高圧線を折り返して下ってくるのが見えた。そこで彩雲を止めて折り返し、、秋が瀬鉄橋から祥雲と合流させて大曲へ下った。
復路は殆ど祥雲をコーチングした。祥雲は文系選手で構成されているが、S-sideがB-sideに比べて体格・体重が小さく水中の漕力に差がある。このため通常のS-side整調ノーマルリガー配置ではS-side負けが大きい。そこで昨日からイタリアンリガー配置にしてサイド負けが小さくなる様にした。下の写真はイタリアンリガー配置の祥雲。ジュニアフォアで変則リガーにするのは珍しいが、変則リガーの考え方を早い時期に自ら経験しておく事も良い勉強になるだろ。

さて、大曲から岸蹴り場まで6km弱を並漕させた。SR18の低レートなので並漕といってもユッタリしたものだが、1kmも漕ぐと祥雲が遅れだし水が大きく開いてしまった。下の写真は並漕する2杯。(手前が彩雲、向こう側が祥雲)

両クルーの漕ぎを見ていると以下の様に観察された。

  • 彩雲(理系):前述の通り、バランス安定性が良くなりフォワードでブレードを擦る事が殆ど無くなった。このため、フォワードで艇が走る様になり、フィニッシュに向けて加速する様になってきた。但し、キャッチ前のスクウェアリングの遅れやフィニッシュでのタップダウン&フェザーターンの動作は未だ未熟な点あり。
  • 祥雲(文系):水中のサイド漕力アンバランスでS-side負けがあり、コックスが当て舵で苦労していた。これに加えて、フォワード中の艇の揺れが酷かった。見ているとS-sideへ落ちる傾向があった。原因は何か?と真後ろから見ていると#2(B-side)漕手の右半身が常時S-side側に見えていた。要するに上体をアウトサイド側へ傾けて、自分のサイド(B-side)へ傾かない様に漕いでいる訳だ。当該漕手に上体を思い切り内傾させる積もりで漕ぐようにアドバイスすると、途端にバランスが安定した。また、バランスが安定すると、サイド負けも少し改善された。やはりボートはバランスが基本だ。

岸蹴り場到着でメニュー終了だが、彩雲の方は秋が瀬で500m程ショートカットで折り返したので、この後不足分を追加で漕がせて終了。

12/11(火)1X夜間乗艇:

昨夕は、週1回の平日夜間乗艇を実施。12/23の東大学内レースの1X:6kmTTに参加させて貰うことになったので、昨夕はそのシミュレーションを行った。
6kmTTの目標タイムは、ジュニア1Xの目標と同じ26'15"(Ave.2'11"/500m)なので、このペースに近いペースで漕ぎたかったが、先々週のHoAの平均ペースは2'17"/500m程度であり、なかなか一気にペースアップが出来ないことを実感した。マックスで漕いだ訳ではないが、結果は平均ペース2'18"/500m, SR23.5程度だった。これでは対校チームの中盤にも食い込めない状況。少なくとも後1回は練習して本番に臨もうと思う。

以上