Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

午前:"無限"への乗り換えへの整備作業

東商戦での必勝を期し、更なる艇速向上を狙って、エイト艇をこれまで使っていた天祐(Empacher K84)から無限(Sykes M40)へ乗り換えることとした。
Sykes社の技術レポートに拠れば、M40は従来の船型(含むEmpacher K84)に比べ、濡れ面積が小さく、且つ、造波抵抗が小さい高性能船型で、艇速が1%向上するとのこと。
 M40の船尾はこの様に細く長い
 ウィングリガー
 艇内
 SpeedCoachインペラー装着位置が予めマーキングされている。
 舳先からみた船底形状
 船尾からみた船底形状
 独特の船底キャンバー(船体中央が深く、船首・船尾の喫水が浅い。また、断面積最大のポイントが船体中央より船首側にある=船尾が細長い)
 鋭意リギング中。

午後:"無限"初乗艇

整備を終えた無限号で、午後、荒川に出艇した。生憎の強めの風で、水面がチャプチャプして漕ぎ難そうではあったが、無限号の高性能の一端を選手は感じ取っていた模様。

 ノーフェザー漕ぎ

 SR22でのUT

無限号(M40)の乗艇中の艇挙動を見て気付いた事は以下の通り:

  1. 艇の姿勢がEven Keelでフラットであり、殆どトリム(縦傾斜)が無い。
  2. ピッチング動揺も殆どなく、スムーズに艇が進む。(ジュニアクルーの漕ぎが良いのかも知れない?)
  3. ウィングリガー装着の為、ガンネルが低め
  4. 船体幅が細い高速船型で横揺れ安定性を確保するため、水面からシート座面までの高さは低め。即ち、水面からクラッチまでの高さは低め。(フラットな水面での性能発揮に特化された船型)
  5. レースペースで艇速が上がると、ホンの少し船底が滑走状態気味になり、舳先が5cmほど浮き上がってくる。従い、Bowや2番漕手は、UTなど低速時とレースペースなど高速時で実際のワークハイトが異なって来る。この辺り、バウペアはそれなりの対応が要求される。

以上