Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

社会人選手権、優勝!

oyajisculler2018-07-08

今日は社会人選手権の最終日。
私の出漕する男子50歳以上シングルスカルの決勝レースは8時56分スタート。
早めの時間帯なので、6時起床で早めに朝食を摂る予定だった。
しかしながら、寝る時にスマホを見ながら寝てしまったため、目覚ましをセットしたスマホを布団の中に落としたまま寝てしまった。
ということで朝起きたのが6時25分。直ぐにサンドイッチの朝食を食べ、バタバタ準備してホテルを6:45にチェックアウト。

コースに着くと、真東(逆風)の確りした風が吹いていた。
昨日の時点では、緩い順風が吹く予想をしていたので、全く逆の風。

50分前の8:06に岸を蹴る時にも、南東の確りした風が吹いていた。
W.Upの練習中も斜め逆風が吹いており、逆風に加えて風下のスタート地点付近はチャプチャプ水面が波立っていた。

この漕ぎにくいコンディションの中で、どの様に漕げば良いかをW.Up中に考えた。
結論としては:

  1. 逆風では水中が重いので、ドライブ力の強い脚と腰(Body swing)主体の漕ぎとし、無理に腕引きに頼らない。
  2. 逆風なのでフォワード中の艇速が落ちるので、少々レンジが短くともレートを高めにキープする。
  3. 上体をリラックスして、水面を叩かず、軽いリズムで高めレートをキープ。
  4. 相手を意識せず、自分の漕ぎに集中して艇をまっすぐすすめる。

以上を念頭に置いてレーススタート。
昨日の予選レース通り、スタートの5本+10本でリードし、2位以下のクルーの背中が自然に視野に入った。
昨日はハイピッチ以降にレートを落としすぎて後続に差を詰められたので、今日はリラックスしつつ高め目のレートをキープした。
500m通過時に2位以下と少し水が空いた様に見えた。
ここでレートを落とすと差を詰められるので上体をリラックスしつつ、高めのレートをキープすることを意識して漕いだ。(Speedcoachのメモリーを見たところ、中盤のレートは29.5から30で巡航していた。)
1000m通過時に2L以上の艇差をキープ出来たので、この時点で ”今日は勝てる!” と確信した。
3Qも同じ漕ぎをキープ。
1500mを通過したときにレートを1枚上げて引き離しに掛かった。
ラスト250mでスパートモードに入り、更に突き放し。
結果、2位とのゴールタイム差は12秒で、大きく水を空けて勝つことが出来た。
ゴール時には ”大人げないが” 雄叫びを上げた。

逆風だったので、私(58歳)のタイムは8'56”と良いものではなかったが、新潟RCのS藤さん(53歳、9:08)に12秒差を付ける事が出来たことは嬉しかった。
また、60歳以上シングルスカルで優勝したパルテ会のK井さん(62歳、9:18)にも22秒差を付けることが出来た。(予選は同タイムだった)40歳以上シングルスカルで優勝したG神さん(42歳、8:40)には16秒差を付けられてた。
何れにせよ、58歳という年齢的に不利な条件の中で、50歳以上の部で優勝できた事は嬉しかった。

今回の教訓:

今回は予選は全力出し切らなかったとは言え、低いレートでは全くタイムが出なかった。
一方、今日の決勝レースは、逆風の中、ライバルに確りした艇差を付けて勝つことが出来た。

という事で、今回の大会での教訓を箇条書きする。

  1. 遠征レースの場合、現地で力を出しきるには、現地での調整がそれなりに必要:今回は金曜日到着、土曜日の予選はNG。三日目の決勝は確り漕げた。
  2. レースではレートも重要:日頃の練習では低レートで1本1本の力・ブレードワークを改善するが、レースではレートを高く保つ事も必要。
  3. ドライブのメインは脚と腰:低レートUTでは腕も意識して使うが、レースレートで腕を意識しすぎると上体に力みが出る。あくまでメインは脚と腰であることを意識し、上体はリラックスして高めのレートで漕ぎ続ける。
  4. スタートが速いことは、勝つための強み。スタート直後に相手の背中が見えれば中盤で相手の背中を見ながら漕ぐ事が出来る。
  5. 日頃から順風、逆風、ラフコンなど、さまざまなコンディションで練習する必要あり。今回のレースも風下となったスタート地点はそれなりに水面が荒れてチャプチャプしていたが、ラフな水面でスタート練習する経験があったので、慌てず漕げた。
  6. 静止スタートは、テクニックを要する:私は毎回の乗艇練習のW.Upの中に静止スタート練習(5本+10本)を入れている。さほどスタートが速いとは思わないが、今回のレースでは5+10本で2位以下に水を空けることが出来た。
  7. レースで勝つためには、勝つための戦略・戦術を予め、考えておく必要あり。それを本番で目論見通り実践すれば、自ずと結果はついてくる。

<写真>
 9時25分。レース後、愛艇のGoten号と。
 9時36分。表彰式。
 50歳以上のレース結果
 40歳以上のレース結果
 60歳以上のレース結果

 50歳以上シングルスカルの優勝カップ。優勝者の刻印銘板が張り付けられているが、2011年の私の優勝が他の方に誤植されていた!ガッカリ!!!(訂正する様、日ボに要請中!)
 表彰状・金メダル・優勝カップの3点セットと勝利の美酒。

以上